RETAIL TECH 2021.05.19
【Excel】3分で出せる売上予測の算出方法をご紹介
リテール経営をする上で重要となってくる情報の1つに“売上予測”が挙げられます。
店舗の売上予測が算出できるということであれば、分析をする上で必要な情報を十分にキャッチアップできていると言えます。
今回は、Excelで簡単に算出できる売上予測の出し方についてご紹介していきます。
この方法は、売上だけではなく、店舗の在庫数や備品発注数、広告効果…など、あらゆる数値予測に応用できるので、ぜひご参考にしていただければと思います。
前回の記事:店舗施策までのスピードを加速させるOODAとは?
売上予測を立てるメリット
ビジネスを行う上で、売上目標というものを立てることが当たり前となっていますが、「なぜこの売上金額を目標にしたか」論理的に説明できる数字であることがポイントです。
そこで、過去データを根拠に売上予測を立てることで、目標数字の目安を理解することができます。
また、先に売上目標を提示されているケースでも、「このまま進んでも目標に届かないのではないか」という疑問を、売上予測である程度を見通しをつけることが可能です。
売上予測の方法
最近ではAIを活用したツールを導入すれば、各店舗の売上予測を容易に確認することができるようになりました。
しかし、過去データがあればExcelでも売上予測を出すことができます。
今回はExcelのTREND関数を使って売上予測の数値を出す方法をご紹介いたします。
ある店舗の2週間分のデータをもとに、来客数・売上高の予測を立てることを例にして方法をご紹介いたします。
数値を出したいセルをクリック
今回は、5月15日の来客数と売上高の予測を出したいため、D18、F18に値を出すことにします。
まずは来客数を出すため、D18のセルをクリックしておきます。
FxからTRENDを選択する
D18を選択した後、「Fx」ボタンをクリックすると関数の選択ができるようになります。
関数の検索で「TREND」を選択し、OKをクリックします。
各項目にセル番地を入力する
TREND関数を選択した後に、関数の引数(ひきすう)を選択する画面が表示されます。
各項目に入力すべきセル番地は以下の通りです。
・既知のy…出したい数値予測の過去のデータ
今回は5月15日の来客数を出したいため、過去データである5月1日~5月14日(D4:D17)を選択いたします。
・既知のx…数値予測に影響を与える過去データ
来客数に影響を与える気温と降水量の過去データが該当しますので、B4:C17を選択いたします。
・新しいx…数値予測に影響を与える現データ
ここでは、5月15日の気温と降水量が該当しますので、B18:C18を選択いたします。
OKボタンを選択すれば、来店客数の数値が該当セルに反映されます。
同様の方法で売上予測の数値(F18)も算出いたします。
気温、降水量、来客数、店員数のデータをもとに5月15日の売上高を関数で出します。
結果、5月15日の売上予測が206,972円となりました。
まとめ
今回は売上予測の出し方についてご紹介いたしましたが、あくまで予測なのでその通りにいかないことが基本です。
しかし、できるだけ予測する数値の精度を上げたければ、十分な量の過去データが必要となってきます。
十分な量の過去データを揃えるには手間がかかってしまうかもしれませんが、“データドリブン”がトレンドに上がっている今、精度の高い情報を取得することに注力してみてはいかがでしょうか。
弊社リテールテックチームでは、様々な企業様がデータドリブン運営を実践できるように、仮説立て~効果検証までサポートをしております。

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