LED 2022.08.03
LEDビジョンとは?メリットや導入にあたっての注意点を解説
LEDビジョンのメリットや導入の際の注意点を知りたい人は多いのではないでしょうか。
LEDビジョンは、屋内外問わず設置可能で、ディスプレイが明るく、形状も比較的自由に変更できる点が特徴です。
この記事では、LEDビジョンの基礎知識やメリットや注意点を紹介し、実際に導入する際の選び方や事例などを解説していきます。
LEDビジョンの基礎知識を理解し、自社で導入する際の判断材料にしてみてください。
LEDビジョンとは?
「LEDビジョン」とは、競技場やライブ会場などによく設置されているLED(発光ダイオード)が搭載されたディスプレイやモニターのことです。
LEDを均一に配列したパネルを組み合わせて作成します。
LEDビジョンに搭載されているLEDは、「Light Emitting Diode」の略称で「光を放出するダイオード」という意味です。
今後、5Gが普及していく中でエンターテインメントやマーケティングなど幅広い分野で発展すると予想されています。
LEDビジョンの仕組み
LEDビジョンは、3色のダイオード(赤、青、緑)で構成されています。
ダイオード(Diode)は、一方向に電流を流す電気部品のことを指し、この3色を1つにまとめたものが「LED素子」です。
LED素子をディスプレイのサイズや形状に合わせ、各パネルを組み、鉄骨でひとくくりにまとめあげたものがLEDビジョンとなります。
このように、LEDビジョンはLED素子やパネルといったさまざまなパーツで構成されているため、故障した場合は「故障したパーツの」単体修理のみで対応できる場合があります。
液晶モニターと比較した場合のLEDビジョンのメリット
LEDビジョンは、屋内外問わず設置することが可能で、高輝度で昼でも明るい訴求ができる点が特徴です。
液晶モニターと比較した際に、LEDビジョンを使用するメリットとして以下が挙げられます。
1.形状の自由度が高いため、表現の仕方や設置場所が縛られない
2.ディスプレイが明るく、昼間でもコンテンツが見やすい
3.耐用年数が長く、長期間利用できる
4.ランニングコストを抑えられる可能性がある
5.環境を選ばないため、屋外でも利用できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.形状の自由度が高く、表現方法や設置場所が縛られない
LEDビジョンは、LED素子で作られたパネルをディスプレイの大きさによって組み合わせることができるため、サイズやレイアウトの自由度が高いです。
また、組み合わせ方法は、正方形や長方形、湾曲など形状までも自由自在にできるため、幅広い表現ができることがメリットです。
対して、液晶モニターだとLEDビジョンのようにモニター同士を組み合わせることが難しいため、一般的には大きさに限りがあるとされています。
LEDビジョンは幅広い形状に対応でき、大きさも自由に変更できるため、屋内での空間演出から屋外広告までさまざまな用途で使用できる点もメリットと言えるでしょう。
2.ディスプレイが明るく、昼間でもコンテンツが見やすい
LEDビジョンは、LED素子1つひとつが鮮やかな光を出します。
LEDビジョンの明るさは、1,200cd~5,500cd(カンデラ)程度のものが多いです。
それに対して、液晶モニターは600cd程度の明るさの商品が多いと言われています。
そのため、液晶モニターは日差しの強い昼間の場合、外光に負けて画面が見えにくくなるのに対し、LEDビジョンは画面が明るいため、コンテンツをきれいに映し出せる可能性が高いです。
3.液晶モニターと比較し耐用年数が長く、長期間利用できる
LEDビジョンは耐久性が高く施工されているため、長期間利用できる点もメリットです。
一般的に、LEDビジョンは1日16時間点灯させた場合、約8.5年持つと言われています。
一方で、液晶モニターは、同じく1日16時間点灯させた場合、約5年が寿命であるケースが多いです。
4.ランニングコストを抑えられる可能性がある
LEDビジョンは液晶モニターと比較すると、初期費用が多くかかる傾向にあるものの、ランニングコストは抑えられる傾向があります。
LEDビジョンのメーカーやサイズによって費用は異なりますが、購入の場合、屋内用は約10万円から、屋外用は40万円以上かかるのが一般的です。
しかし、LEDビジョンは耐久性に優れているため、長く利用できる可能性が高いことにくわえ、消費電力を抑えやすい仕組みになっているとされています。
そのため、ランニングコストを抑えることができる可能性が高い点もメリットと言えるでしょう。
また、メンテナンスも各部品ごとでできるため、修理代を抑えながら長期的に使用できる可能性が高いです。
5.環境を選ばないため、屋外でも利用できる
LEDビジョンは液晶モニターとは違い、防水・防塵仕様になっており、屋外利用も可能です。
なかには、雨に限らず塩水にも強いLEDビジョンを施工するメーカーもあり、海水浴場のイベントでも活用されることがあります。
屋外の明るさに耐えることができることはもちろんですが、さまざまな場所に設置できることもLEDビジョンのメリットです。
液晶モニターと比較した時のLEDビジョンのデメリット
メリットの多いLEDビジョンですが、導入するにあたってのデメリットもあります。
デメリットは以下のとおりです。
1.近くで見ると文字情報が見づらい
2.設置後の配置や場所の変更が難しい
3.高温下では故障するリスクが高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.近くから見ると文字情報が見づらい
LEDビジョンは、LED素子が多く連なって構成されており、近くで見るとLEDの光っている点が独立して見え、文字情報が見えづらくなる可能性があります。
対して、液晶モニターはモニターの大きさや配信するコンテンツによって異なりますが、一般的に見る距離が約1.5m~3mが適していると言われています。
商業施設での案内板としての用途など、近い距離で細かな文字情報を掲載したい場合は、液晶モニターの方が適している可能性が高いです。
2.設置後の配置や場所の変更が難しい
大型ビジョンを設置すると、設置後に移動させるのが難しいです。
仮に移動させたい場合は、解体作業に時間や費用がかかります。
LEDビジョンを設置する前に、この場所に配置していいのか最終確認したうえで取付け作業に移りましょう。
3.高温下では故障するリスクが高い
LEDビジョンは、熱に弱い特徴があります。
そのため、故障の原因に繋がりやすい「熱がこもる環境」にLEDビジョンを設置する場合は耐熱加工が必要です。
場合によっては、耐熱加工による追加費用が発生する可能性もあるので、業者に問い合わせる際には確認が必要となります。
LEDビジョンを導入する際の注意点
LEDビジョンの特徴を理解したうえで、導入する際の注意点をご紹介します。
導入する際の注意点は以下のとおりです。
1.どれくらいの距離から見ることを想定しているのか確認する
2.設置場所を明確にする
3.保証期間やサポート体制が充実している会社を選ぶ
それぞれ詳しく説明していきます。
1.どれくらいの距離から見ることを想定しているのか確認する
LEDビジョン設置の際には、どのくらいの距離から見ることを想定しているのか事前に確認しておきましょう。
確認を怠れば、LEDビジョンを設置した際に画像が鮮明に見えないなどのリスクが考えられます。
LEDビジョンはメーカーによってLED素子同士の間隔(ピッチサイズ)の広さが異なります。
ピクセルピッチのサイズが大きいと、近距離では文字がぼやけて見えづらいです。
一方で、ピクセルピッチのサイズが小さいと近距離でも鮮明に見ることができますが、費用は比較的高くなる傾向にあります。
このように、ピクセルピッチのサイズで見え方が異なるため、LEDビジョンと見る人の距離を事前に確認しておきましょう。
2.設置場所を明確にする
屋内か屋外のどちらにするのか、屋外の場合は競技場や海水浴場、野外ライブ会場など、どこに設置するのかを明確にしておく必要があります。
この理由は、屋内と屋外のLEDビジョンでは加工方法が異なり、価格も変動する可能性があるためです。
設置場所が判明すれば、LEDビジョンのサイズや加工の方法などがスムーズに決めることができるでしょう。
3.保証期間やサポート体制が充実している会社を選ぶ
LEDビジョンは、設置後の保証期間やサポート体制が充実している会社を選ぶことも重要です。
サポートが充実している会社を選べば、長期間に渡り、LEDビジョンの活用ができるでしょう。
LEDビジョンは一般的に耐久性が高く、長く使用できる可能性が高いです。
とはいえ、長く使用する際には修理が必要となる場合もあるでしょう。
そのようなときに保証期間やサポート体制が充実している会社を選んでおけば安心です。
万が一、LEDビジョンに不具合が生じてしまった際に、サポート体制がしっかりしていないとコストがかさむ可能性もあるので注意してください。
クレストのデジタルサイネージ事例
ここでは、クレストが担当したデジタルサイネージ事例をいくつかご紹介していきます。
店舗の情報とあわせて、デジタルサイネージの特徴を記載していますので、参考にしていただけたら幸いです。
1.ココカラファイン
最初にご紹介するLEDビジョンを使った事例は、東京新宿三丁目駅にあるドラッグストアココカラファイン様のLEDビジョンです。
地上1階から4階までの巨大なLEDビジョンは、暗い夜でも鮮やかな光で道行く人にコンテンツを訴求できます。
2.Zoff
次にご紹介する事例は、2018年12月にリニューアルオープンしたZoff 原宿店様に設置したLEDビジョンです。
透過型LEDビジョンは、ウィンドウやガラス面に施工しても外光を遮らず、圧迫感を減らすと同時に外から店内の雰囲気が見やすいという特徴があります。
3.LUSH
最後にご紹介する事例は、ハンドメイドコスメLUSH様です。
クレストでは、新宿にある店舗正面の曲面ディスプレイを担当しました。
LEDビジョンを4つに分けることで、多くのLEDビジョンが立ち並ぶ新宿でも目立つようになっています。
LEDビジョンの導入を検討する際は、クレストに相談を
LEDビジョンは、レイアウトの自由度が高く、設置場所も屋内外問わず設置できるディスプレイモニターです。
LEDビジョンの導入を検討している場合は、まずは取り扱いのある会社に問い合わせをしてみるとよいでしょう。
クレストでは、さまざまな企業へデジタルサイネージを導入した実績があり、お客様のご要望にあわせたデジタルサイネージの設置のお手伝いをさせて頂きます。
ご相談いただければ、いままでの経験を活かした商品をご提案をさせていただきます。
気になることがございましたら、下記フォームを入力していただくか、( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までご連絡お願いいたします。