DIGITAL 2022.06.07

デジタルサイネージのデザイン例とサービスの種類を解説

デジタルサイネージのデザイン例とサービスの種類を解説

店舗に、デジタルサイネージの導入を考えていませんか。

 

デジタルサイネージを導入するにあたって、どのようなデザインにすればよいか迷ってしまう人もいるかもしれません。

 

デジタルサイネージは、用途に応じてデザインが異なります。

 

この記事では、デジタルサイネージのデザイン例を紹介します。

 

この記事を読むことで、デジタルサイネージのデザインや使用例についての知識を得られ、実際に導入する際の参考になれば幸いです。

 

デジタルサイネージをデザインする前に知っておきたい知識

デジタルサイネージをデザインする前に知っておきたい知識

デジタルサイネージとは、ディスプレイ(大型モニターや看板)に映像や画像を表示させ、広告や情報を発信するシステムのことです。

 

大型商業施設や公共機関など、さまざまな場所で目にしたことがあると思います。

 

では、そんなデジタルサイネージをデザインする前に、どのようなことを知っておくべきなのでしょうか。

 

ここからは、以下の3つについて説明していきます。

 

・デジタルサイネージの種類

・コンテンツの種類

・コンテンツ運用について

 

デジタルサイネージについて知ることで、デザインに活かせます。

 

1.デジタルサイネージの種類

 デジタルサイネージは、大きく3種類に分けられます。

 

・自立型

・ネットワーク型

・インタラクティブ型

 

それぞれの特徴とあわせてメリット・デメリットを表にまとめました。

 

名称 特徴
自立型 あらかじめコンテンツを入れたメモリーをディスプレイに接続するタイプ

・メリット:運用の手間がかからない

・デメリット:コンテンツの更新ができない

ネットワーク型 ネットワークを通じて、複数のディスプレイにコンテンツを配信するタイプ

・メリット:時間帯や場所に応じてコンテンツを変更可能

・デメリット:人による管理が必要

インタラクティブ型 ユーザーの動作(タッチ)に反応し、情報を表示させるタイプ

・メリット:必要な情報をすぐに表示できる

・デメリット:コンテンツ作成の手間がかかる

 

それぞれにメリット・デメリットがあり、運用方法が異なります。

 

目的や用途にあわせて最適なデジタルサイネージを選びましょう。

 

2.コンテンツの目的

 コンテンツとは、デジタルサイネージに表示させる動画や画像のことです。

 

コンテンツの目的は、以下の4つです。

 

・情報提供

・空間演出

・販売促進

・広告表示

 

病院や公共交通機関、役所などに導入されるデジタルサイネージは、情報提供の役割を担っていることが多いです。

 

張り紙やポスターなどで情報提供するのも有効ですが、デジタルサイネージを利用すれば、情報が変更になった際に、貼り替える手間をかけずにコンテンツを切り替えられます。

 

また、伝えたい情報が多くても設置スペースを取らないといったメリットがあります。

 

空間演出は、もともとある建物にデジタルサイネージをプラスし、コンテンツによって空間の雰囲気を変えるというものです。

 

そうすることで、建物を活かしつつも、コンテンツ発信の幅を広げ、多くの人の目に留まりやすくなります。

 

また、デジタルサイネージを店舗に導入し、キャンペーンやサービス、商品情報を流せば、販売促進につながるでしょう。

 

そして、デジタルサイネージは、駅構内やビルの壁・柱など至る所に導入されています。

 

これは、駅やビルを利用する不特定多数の人に向けて企業が広告表示しているのです。

 

電車の待ち時間に見てもらえますし、大型の場合ですと目を引きます。

 

デジタルサイネージを導入する時に、目的を意識してコンテンツを作成しましょう。

 

3.コンテンツ運用について

 ネットワーク型のデジタルサイネージを運用する際は、ソフトウェアが必要です。

 

たとえば、コンテンツを配信する順番や時間あるいは曜日などは、配信管理用のソフトウェアで設定できます。

 

また、表示させるコンテンツそのものを制作するためのソフトウェアもあります。

 

PhotoshopやAdobe After Effectsなど、自社で使い慣れているソフトウェアでもコンテンツの作成が可能です。

 

無料ソフトであればコストはかかりませんが、高機能な有料ソフトであれば、コンテンツ運用には少なからず、ランニングコストが発生することを覚えておきましょう。

 

デジタルサイネージのデザイン例

デジタルサイネージのデザイン例

デジタルサイネージを使ったデザインは、業界や目的に合ったものにしましょう。

 

なぜなら、業界や目的に関係のないデザインにすると、何を伝えたいのかわからないデジタルサイネージになる可能性があるからです。

 

ここでは、以下の4つのデザイン例を紹介していきます。

 

・飲食店

・学校

・公共・交通機関

・レジャー・観光施設

 

デザイン例を知ることで、コンテンツ制作に活かせるでしょう。

 

デザイン例1.飲食店

デザイン例1.飲食店

飲食店は、店舗のコンセプトやメインターゲットによって客層が違います。

 

そのため、ある程度ターゲットを絞り、ニーズにあったコンテンツを表示させることが大切です。

 

たとえば、インスタグラムに写真をアップしたい若い女性をターゲットにする場合は、メニューの金額などを表示させるのではなく、写真映えするデザインにするとよいでしょう。

 

飲食店にデジタルサイネージを導入する場合は、お客様のニーズやターゲットから逆算してデザインを考えましょう。

 

デザイン例2.学校

デザイン例2.学校

デジタルサイネージは、学校での情報共有ツールとしても活用できます。

 

部活の活動報告や文化祭などのイベント告知、就職活動に役立つ情報など生徒に知ってほしい情報を発信するのがおすすめです。

 

また、デジタルサイネージは生徒だけでなく、来校者に対しても情報発信ができます。

 

たとえば、オープンキャンパスの際に学校のことを紹介するコンテンツをデジタルサイネージで発信し、学生が魅力を感じれば、志望するきっかけになるかもしれません。

 

デザイン例3.公共・交通機関

デザイン例3.公共・交通機関

駅など、公共交通機関でのデジタルサイネージでは、周辺施設に行くまでのルートや乗換案内をわかりやすくしたシンプルなデザインにするとよいでしょう。

 

表示させるコンテンツは、駅周辺の施設や店舗情報で、求める情報をすぐに閲覧できるのがポイントです。

 

デザイン例4.レジャー・観光施設

デザイン例4.レジャー・観光施設

レジャー・観光施設は多くの人が集まり、なかには初めて施設を訪問する人もいます。

 

そのため、デジタルサイネージでは、イベントや施設情報など多くの情報をよりわかりやすく伝えられるデザインにすることが重要です

 

お客様が一目見て情報が分かるように、イベントの日時や内容、施設の経路などを明確に記載することを心がけましょう。

 

デジタルサイネージをデザインする際の注意点

デジタルサイネージをデザインする際の注意点

デジタルサイネージはデザインする際にいくつか注意点があります。

 

具体的な内容は以下のとおりです。

 

・伝えたいことを明確にする

・どこに設置するか決める

・どのような目的で誰に対して訴求するのか考える

 

注意点を知って、デザインする際の参考にしてみてください。

 

注意点1.伝えたいことを明確にする

 まずは、ユーザーに「なに」を伝えたいのかを明確にしましょう。

 

おすすめしたい、アピールしたいという思いが先走ってデザインしても、明確に伝えたいことが分からなければ意味がありません。

 

そのため、まずは自社が伝えたいこと・知ってほしいことを整理してみてください。

 

そうすることで、コンテンツになにを盛り込めばよいのか、ユーザーにどのような情報を発信したいのかが見えてきますよ。

 

注意点2.どこに設置するか決める

伝えたいことを明確にしたら、次はデジタルサイネージの設置場所を決めましょう。

 

設置場所は店舗の中と外の2つがあり、デザインする際に意識するポイントがそれぞれ異なります

 

デジタルサイネージを店舗の中に設置する場合は、内装や店舗の雰囲気を考慮したデザインにすることが重要です。

 

一方で、店舗の外にデジタルサイネージを設置する場合は、歩く人の気をひくために派手な色づかいをしたり、伝えたい内容を強調したりする必要があります。

 

注意点3.どのような目的で誰に対して訴求するのか考える

 伝えたいことを明確にし、設置場所も決まったら、どのような目的で誰に対して訴求するのか考えましょう。

 

単に「商品を売りたい」だけでは目的とは言えません。

 

たとえば「新規の顧客を増やしたい」「女性客または男性客によるSNS拡散をしてもらいたい」などです。

 

客層がいつも同じであれば、新規顧客獲得に向けて、新たなデザインを考える必要があるかもしれません。

 

目新しい広告があると、新規客の目に留まりやすいからです。

 

また、SNS拡散を意識するのであれば、写真映えを狙ったデザインのほうがよいでしょう。

 

漠然とした目的ではなく、明確な目的を決めて設置してみてください。

 

クレストのデジタルサイネージ事例

クレストのデジタルサイネージ事例

ここからは、クレストが担当したデジタルサイネージ事例をいくつか紹介していきます。

 

店舗の情報とあわせて、デジタルサイネージの特徴を記載していますので、参考にしていただけたら幸いです。

 

紹介する事例は以下の3つです。

 

・Zoff

・ココカラファイン

・LUSH

 

それぞれ説明していきます。

 

事例1.Zoff

事例1.ZOFF

まずは、2018年12月にリニューアルオープンしたZoff旗艦店「Zoff 原宿店」のデザインについて紹介していきます。

 

Zoff原宿店は、1965年に原宿駅前にオープンしました。

 

その後、何十年にも渡って原宿のさまざまなカルチャーを取り込んできたことから、新たな情報発信の拠点になればと、2018年12月にリニューアルオープンしています。

 

今回紹介するデジタルサイネージは、店舗の外からも店内が見える透過型LEDビジョンです。

 

ウィンドウやガラス面に施工することで、店内の雰囲気が分かりつつも、鮮明でインパクトのある映像を映し出すものとなっています。

 

LEDを使用しているため、日中の明るい時間でもはっきり見え、透けているため圧迫感がないのが特徴です。

 

スタイリッシュかつ立体感のある透過型LEDビジョンは、ユーザーの目を引きやすく、反響を呼ぶ可能性があります。

 

事例2.ココカラファイン

事例2.ココカラファイン

つづいては、東京新宿三丁目にあるドラッグストアのココカラファインのデザイン例を紹介します。

 

ココカラファイン東京新宿三丁目店は、2020年12月18日に都市型大型旗艦店としてオープンしました。

 

地上1階から4階までの4フロアで構成されています。

 

20〜40代の働く女性をメインターゲットにしており、美と健康をテーマに、それらのニーズに答える商品を幅広く扱っています。

 

クレストが担当したデジタルサイネージは、ビルの正面に施工された巨大なLEDビジョンです。

 

LEDビジョンは、人間が明るさを感じる量である輝度が高く、暗い夜でもコンテンツを明るく表示することができます

 

ココカラファインのデジタルサイネージは、遠くからでも視認でき、LEDビジョンの強みを活かしたものとなっています。

 

事例3.LUSH

事例3.LUSH

最後は、新宿東口店にあるハンドメイドコスメ「LUSH」のデザイン例について紹介します。

 

LUSH新宿店は、アジア最大規模の旗艦店として2019年6月1日にオープンしました。

 

コンセプトショップはバスボムをウリにした原宿店がありますが、新宿店はデジタルと融合した店舗です。

 

パッケージのない商品を専用アプリでスキャンすると、商品詳細が閲覧できるほか、購入もできるという従来とは異なるショッピング体験ができます。

 

クレストが担当したデジタルサイネージは、店舗正面の曲面ディスプレイです。

 

多くの店舗が乱立する新宿でも目立つように、LEDビジョンが4フロアにわたって施工されています。

 

このように、クレストは店舗のコンセプトやシチュエーションに合わせてデザインするプロです。

 

クレストでは、ここまで紹介してきた以外にもたくさんのデジタルサイネージを担当しています。

 

デジタルサイネージついてのご相談や気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

 

目的に合わせた最適なデザインのデジタルサイネージはクレストへ

クレストイメージ画像

この記事では、デジタルサイネージの目的別に合わせたデザイン例や、デザインする際の注意点について解説してきました。

 

デジタルサイネージは、シチュエーションに応じて参考にするデザイン例が異なります。

 

この記事で紹介した事例や注意点を理解したうえで、どのようなデザインにするか検討しましょう。

 

クレストでは、デジタルサイネージのご相談を受け付けています。

 

お問い合わせは、下記フォームを入力していただくか、( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までご連絡お願いいたします。

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