DIGITAL 2022.06.04
デジタルサイネージのコンテンツ制作の流れを解説!実際の制作事例も紹介
デジタルサイネージを導入した、もしくは検討している段階で、魅力的なコンテンツを制作したいと考えているのではないでしょうか。
魅力的なデジタルサイネージを制作するためには、コンテンツの制作時に意識するべきポイントがいくつかあります。
この記事では、デジタルサイネージの制作プロセス、制作時に意識するべきポイントなどを紹介します。
制作のプロセスやポイントを押さえることで、目的に沿ったデジタルサイネージのコンテンツが制作できるでしょう。
Contents
デジタルサイネージのコンテンツ制作の目的
短時間で多くの情報を伝えることが可能なデジタルサイネージの利用目的は、大きく4つに分けられます。
【デジタルサイネージの利用目的】
・販売促進
・広告運用
・空間演出
・情報伝達
まずはそれぞれの利用シーンを具体的に見て、ご自身に当てはまる利用目的を見つけましょう。
1.販売促進
飲食店や小売店では、販売促進を目的としてデジタルサイネージが活用されています。
商品やサービスの紹介、チラシやセール情報などをデジタルサイネージで宣伝することが可能です。
また、デジタルサイネージにQRコードを表示させ、スマートフォンで読み込むことで、お得なクーポンがもらえたりキャンペーンへの応募ができたりして、来店の機会を増やすきっかけとしているお店もあるでしょう。
2.広告運用
デジタルサイネージは、企業の商品広告にも活用されています。
とくに、人が多く集まる繁華街や駅、電車のなかには数多くのデジタルサイネージが設置されており、そこには企業の広告が流れています。
人が集まってくれる場所に広告を流せるので、不特定多数の人にアプローチしたい場合は、有効な手段と言えるでしょう。
3.空間演出
デジタルサイネージは建物の雰囲気作りや、季節に合わせた演出の手段としても活用されます。
空間演出ではさまざまなことができ、環境映像や音楽で癒し空間をつくったり、ブランドロゴを表示させてインパクトのある壮大な空間をつくったりできます。
設置場所も壁や柱だけではなく、床に設置できるものもあり、歩くたびに演出が変わっていく近未来的な映像を楽しむことが可能です。
4.情報伝達
デジタルサイネージは、駅や百貨店などで情報伝達するためにも使われています。
たとえば、駅の案内表示や百貨店のフロアマップなどがデジタルサイネージ化されていますね。
そのほかにも、デジタルサイネージは、飲食店で宣伝するメニューをリアルタイムで切り替えたい際などにも適しています。
デジタルサイネージのコンテンツの制作の流れ
デジタルサイネージのコンテンツを制作する目的を把握したなら、次はコンテンツ制作の流れについて見ていきましょう。
コンテンツ制作の流れは、以下のとおりです。
・コンテンツの方向性を決める
・種類を決める
・写真や動画など素材を集める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.コンテンツの方向性を決める
まずは、コンテンツの方向性について考えていきましょう。
何も考えずにいきなりコンテンツを作り始めてしまうと、制作途中で方向性がブレてしまい、場合によっては作り直しになってしまう可能性があります。
その場合、余計な資金が必要になるので注意が必要です。
制作するコンテンツの目的に合わせて、コンテンツ内にどのような情報を入れるのか、またコンテンツのデザインやイメージを確実に決めておきましょう。
可能であれば、必要な素材をあらかじめ集めておくことで作業の効率化を図ることもできますよ。
2.種類を決める
コンテンツの方向性が決まったならば、次はデジタルサイネージで流すコンテンツの種類を決めていきましょう。
デジタルサイネージで流すコンテンツは、大きくは、静止画と動画の2種類に分けられます。
施設の案内などの情報提供としてデジタルサイネージを活用した場合は、一般的に静止画のほうが好まれる傾向にあります。
一方で、動画は人の目にとまりやすい特徴があるので、販売促進や広告運用の目的でデジタルサイネージを活用することが可能です。
デジタルサイネージを設置する目的をふまえ、静止画と動画のどちらにするかを決めましよう。
3.写真や動画など素材を集める
最後は、コンテンツに必要な写真や動画などの素材を集めていきましょう。
素材を集めるときは、画像のサイズや拡張子に注意が必要です。
画像サイズが大き過ぎると表示したいコンテンツがディスプレイに収まりきらない、拡張子の違いで再生できないといったトラブルの原因になります。
あらかじめ再生できる画像サイズや拡張子の確認をしておきましょう。
また、集める素材に著作権がついていないかも確実にチェックしておくことが重要です。
デジタルサイネージのコンテンツ制作の6つのポイント
コンテンツ制作の流れを理解したら、次は制作するうえでのポイントを押さえる必要があります。
ここで紹介するポイントを押さえて、デジタルサイネージを見た人がより魅力的だと感じるコンテンツ作りができるようにしましょう。
それでは、1つずつ解説していきます。
ポイント1.サイズに気を付ける
デジタルサイネージでは、ディスプレイが横型、縦型の両方があります。
また、画面比率が一般的なテレビの画面比率の16:9以外であることも多いので注意が必要です。
映像制作するときは、画面サイズや比率に加え、ディスプレイが横型なのか縦型なのかを明確にしておきましょう。
とくに映像制作を外注する際には、制作後にサイズが異なるなどのトラブルが発生すると、追加で修正費用がかかってしまう可能性もあります。
事前にディスプレイのサイズを確認し、トラブルを回避しましょう。
ポイント2.視認時間を考慮する
デジタルサイネージで映像を流すときは、視認時間を考慮する必要があります。
視認時間とは、デジタルサイネージを見ている時間のことです。
デジタルサイネージにおける視認時間は短いため、約5秒から10秒程度の間に情報を伝える必要があるとされています。
そのため、短い時間のなかでより魅力的なコンテンツを流すことが大切です。
コンテンツ内の映像とテキストをバランスよく流し、短い時間で人の心を掴める、そういったデジタルサイネージのコンテンツ制作を目指しましょう。
ポイント3.多言語対応させるか考える
デジタルサイネージを見るのは、決して日本人だけではありません。
商品や地域によっては、海外からの観光客が多く見ることもあります。
そのため、デジタルサイネージの映像やテキストが日本語表記のものだけではなく、英語や中国語などの多言語対応させるか検討することが大切です。
とくに、日本語がわからない海外からの観光客が集まりやすい施設や免税店の近くに設置するデジタルサイネージは、多言語対応させるとよいでしょう。
これまで日本語しか対応していなかったコンテンツを多言語対応させるだけで、より多くの人に情報を届けることができます。
ポイント4.素材の著作権に注意する
デジタルサイネージのコンテンツ制作では、素材の著作権に注意しましょう。
知っている人も多いと思いますが、著作権があるキャラクターや楽曲をコンテンツ内で利用すると、法的に処罰される可能性があるので注意が必要です。
もし、そのようなキャラクターや楽曲を利用したい場合は、あらかじめ著作権の権利者から使用許可を得ておきましょう。
ポイント5.屋外広告物条例を確認しておく
デジタルサイネージを屋外に設置する場合は、各自治体が定める屋外広告物条例を確認しておく必要があります。
屋外広告物条例とは、屋外広告によって美しい自然や町の景観を損なわないように定められている条例で、各自治体によって内容が異なります。
地域によっては、デジタルサイネージの掲出に際し、禁止している広告の特徴や広告に表示してはいけないもの、広告を禁止している区域などが定められています。
新たに屋外にデジタルサイネージを設置するときは、設置する自治体の屋外広告物条例を確認しておきましょう。
ポイント6.クオリティに妥協をしない
デジタルサイネージのコンテンツを制作するときは、そのクオリティに妥協しないことが大切です。
とくに、販売促進目的でコンテンツ制作をするのであれば、クオリティにこだわりましょう。
理由は、コンテンツにこだわればこだわるほどお客様にブランドの努力が伝わりやすくなり、信用を獲得しやすくなるからです。
クオリティにこだわり、「このブランドはさすがだな」と思わせるようなコンテンツ制作を意識しましょう。
目的に合ったクレストのデジタルサイネージ事例
ここからは、クレストが実際に施工したデジタルサイネージ事例を紹介していきます。
紹介する事例は、下記の3つです。
・Zoff
・BEAMS
・ROXY
それぞれの施工の特徴を画像と一緒に見ていきましょう。
事例1.Zoff
1つ目は「Zoff 原宿店」の透過型LEDビジョンの施工事例です。
このLEDビジョンは、お店の外からも中からも見える透過型になっているのが特徴です。
洗練されたデザインによく合う透過型LEDビジョンは、店舗の中が見えるうえに店内の装飾と組み合わせた映像展開ができるので、アパレルブランドのショップに適したデジタルサイネージと言えます。
事例2.BEAMS
次は「BEAMS六本木ヒルズ」のLEDビジョンの施工事例です。
店頭ディスプレイに大型のLEDビジョンを設置することで、BEAMSのブランドイメージを前面に押し出す形になっています。
昼間でも明るく見やすいLEDビジョンの強みを活かし、六本木ヒルズの前を通る人に商品やセール情報をわかりやすく伝えられるようにしている点がポイントです。
事例3.ROXY
最後は「ROXY TOKYO」のLEDビジョンの施工事例です。
店頭ディスプレイはROXYのロゴをかたどった飾りをつけるだけでシンプルな見せ方になっています。
しかし、店頭の真ん中に置いたLEDビジョンでインパクトのある映像を流すことで一気にROXYの魅力に引き込まれますね。
クレストでは目的に合ったデジタルサイネージをご提案します
デジタルサイネージのコンテンツ制作の流れを紹介してきました。
・コンテンツの方向性を決める
・種類を決める
・配信方法やスケジュールを決める
・写真や動画など素材を集める
上記の流れでコンテンツ制作を進めることで、スムーズにデジタルサイネージの設置ができます。
また、魅力的なデジタルサイネージを制作するためには、コンテンツの制作時に意識するべきポイントが6つあります。
・サイズに気を付ける
・視認時間を考慮する
・多言語対応させるか考える
・素材の著作権に注意する
・広告条例を確認しておく
・クオリティに妥協をしない
これらのポイントを意識してコンテンツ制作に臨み、魅力的なデジタルサイネージを作り上げましょう。
クレストでは、デジタルサイネージのご相談を受け付けています。
お問い合わせは、下記フォームを入力していただくか、( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までご連絡お願いいたします。