DISPLAY 2022.06.10
売り場のディスプレイ方法を解説!陳列方法や具体的なテクニックも紹介
売り場のディスプレイの方法にお困りの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、基本的な売り場のディスプレイ方法から魅力的な売り場にするためのテクニックを解説します。
この記事を読めば、ディスプレイを考える基本的な方法を学ぶことができます。
売り場のディスプレイの目的
売り場にディスプレイを設置する目的の1つは、集客です。
集客ができれば、お客様に自社の商品やサービスに触れてもらうことができ、体験価値を高められます。
自分で確かめて納得すれば、お客様が自社のファンになってくれる可能性やリピートしてくれる可能性が高まるでしょう。
また、売り場のディスプレイは、お客様の体験価値を高めるためにも重要です。
お客様がわくわくするPOPや装飾を用意すれば、買い物そのものを楽しんでもらえるようになります。
買い物そのものを楽しんで頂ければ、店舗のファンになってくれる可能性が高まるだけでなく、友人や知人に店舗のことを紹介をしてくれるかもしれませんし、店舗のECサイトを見た際に商品を購入してくれるかもしれません。
どうすればお客様に満足してもらえるのかを考えながら、売り場のディスプレイを設置するようにしましょう。
売り場のディスプレイの基本的な陳列方法を紹介
まずは基本的な陳列方法を押さえておきましょう。
具体的な陳列方法は、以下の3つです。
・トライアングル陳列
・シンメトリー陳列
・リピテーション陳列
陳列の基本は、売れるディスプレイ作りにも活かせる知識です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.トライアングル陳列
トライアングル陳列とは、三角形の形に商品を積み上げたり、三角形をかたどったりする陳列方法です。
四角形で積み上げるブロック型に比べ、ボリューム感や立体感が増し、商品をより魅力的に見せられます。
四角形の商品パッケージをあえて三角形にまとめることで、差別感を生み出し、お客様の目にとまりやすくなるのも特徴です。
さらに、あえて余白(ネガティブスペース)を生み出す方法は、立体感を出すことと陳列する商品数を少なくするメリットもあります。
2.シンメトリー陳列
シンメトリー陳列とは、左右対称に商品を配置する陳列方法です。
縦の中心線を基準に、左右対称に陳列することで、雑多な印象がなくなり安定感を出すことができるテクニックとなります。
中央に見せたい商品をもってきたり、左右に売れ筋を配置したりとバリエーションに幅をもたせられるのも大きな特徴です。
装飾やpopを用意しなくても、見せたい商品を中央に配置すれば、自然と目立つ陳列になるのがメリットです。
ただし、商品の陳列を少しでも雑にすると、かえっていい加減な印象が目立ってしまうことに注意しましょう。
3.リピテーション陳列
リピテーション陳列とは、陳列棚や平置き場に繰り返し同じものを並べることで、単品だった商品を塊として認識させ、人の視野のなかでの面積を増やし、存在感を大きく見せる陳列方法です。
また、トライアングル陳列やシンメトリー陳列に比べて、短時間で作成できるのも特徴となっています。
popや大掛かりな装飾を必要としないため、イニシャルコストもほとんどかかりません。
「コストをかけたくない」という場合や「商品陳列を一から始めてみたい」という方におすすめの陳列方法です。
売り場のディスプレイの設置手順
クレストで売り場のディスプレイの設置をさせて頂く際には、以下の設置手順についてヒアリングしております。
手順1.テーマを決める
手順2.スペースを確認する
手順3.商品の見せ方を考える
素敵な売り場のディスプレイを設置するために、こちらの手順通りに進めていきましょう。
詳細を解説します。
手順1.テーマを決める
まず最初に設定するのが「テーマ」です。
テーマとは、プロモーションのコンセプトのことです。
売り場にテーマを設定すると、全体にまとまりが出ます。
お客様に対して、視覚的に正確なメッセージを送ることができるため、思わず手を伸ばしてしまうような仕掛けも可能になるのです。
商品がいくら綺麗に並べられていても、テーマがない売り場にお客様は入ってくれません。
陳列のテーマは、季節やイベントにあわせたものを設定するのが一般的です。
たとえば、クリスマスであれば、お客様にどのようなクリスマスを過ごしてほしいのかを考えてから売り場のテーマを設定します。
「新しい生活様式に慣れてきているので、2021年より楽しく明るいクリスマスにしてほしい」「家でゆったり過ごすクリスマスを提案したい」などといったテーマが挙げられます。
テーマに沿った装飾をすることで、季節やイベント毎にメッセージ性を持った売り場をお客様にアピールできるでしょう。
手順2.スペースを確認する
続いて取り掛かりたいのが、スペースの確認です。
陳列のテーマや商品のイメージによって、スペースの扱い方が異なります。
たとえば、ぜいたくで高級感のあるイメージを演出したければ、陳列スペースよりも商品量を少なくするとよいでしょう。
空間にゆとりが生まれ、お客様が特別感を感じやすくなります。
反対に、にぎやかで親近感のあるイメージを演出したければ、陳列スペースいっぱいに商品を展開する方法もあります。
ちなみに、陳列される商品の数は「定量」と呼び、商品間のスペースを調整することを「スペーシング」と呼びます。
また、商品が置かれたスペースは「ポジティブ・スペース」、何も置かれていないスペースを「ネガティブ・スペース」と呼びます。
言葉の意味を理解すると、ディスプレイ設置方法も早く理解できるようになりますので、ぜひ覚えておきましょう。
手順3.商品の見せ方を考える
テーマを設定し、スペースの意味をとらえたら、最後に商品の見せ方を考えましょう。
商品の見せ方でとくに意識したいのは、陳列方法です。
上述した3つの陳列方法のどれを使用するのが適切なのか考えるようにしましょう。
また、棚に商品を陳列する際には、棚の水平方向一列に同じ商品を並べ統一感を出す見せ方や複数の商品を同じ棚にブロックごとに固める見せ方もあります。
どの陳列方法をすればお客様が手に取りやすいかを意識し、商品の見せ方を考えましよう。
魅力的な売り場のディスプレイにするテクニック
売り場のディスプレイを設置する際に活用できる代表的なテクニックには以下の5つがあります。
1.グルーピングする
2.ゴールデンラインを意識する
3.フェイシングを意識する
4.集視ポイントを作る
5つのテクニックを確認して、理想の売り場へ近づけていきましょう。
1.グルーピングする
グルーピングとは、商品を種類ごとにグループ分けする作業です。
水平くくりと垂直くくり、ブロックくくりの3種類の作業方法がありますので、詳しくみていきましょう。
水平くくりは、商品を水平方向にグループ分けする作業方法です。
左から右もしくは右から左へ視線を誘導する目的があります。
棚の段ごとに違う種類の商品を並べても「面」として機能しやすく、はじめてみるお客様に商品を認知してもらえる特徴があります。
2つ目は垂直くくりです。
商品を水平方向にグループ分けする作業方法で、リピテーション陳列と組み合わせることで売り場全体に存在感をもたらします。
popや広告に、装飾がくわわるとさらに存在感が増すでしょう。
3つ目のブロックくくりは、複数の商品を水平と垂直の両方向に塊としてグループ分けする作業方法です。
1商品をグループ分けするのではなく、1商品を集めた塊でグループ分けする方法になります。
商品の種類などが変動しても対応しやすいほか、商品を配置する棚が変わっても柔軟に対応できるのがメリットです。
2.ゴールデンラインを意識する
ゴールデンラインとは、お客様にとって商品がもっとも見やすく、手に取りやすい範囲を意味します。
男性や女性、子どもによって高さが異なるため、売り場のターゲットに合わせて設置することが大切です。
基本的に85cmから150cmの高さがゴールデンラインとなり、そこに配置された商品は、売上の約半数を占めると言われています。
購買意欲に訴えかける範囲のため、売れ筋はもちろんのこと、売り切りたい商品を配置したいのもこのラインです。
3.フェイシングを意識する
フェイシングとは、商品の顔を効果的に見せる設置方法で、商品の正面を見せる「フェイスアウト」と側面を見せる「スリープアウト」の2種類があります。
<フェイスアウト>
<スリープアウト>
ブランドのマークやロゴといった目立たせたい面が正面にあればフェイスアウトを、側面にあればスリープアウトを選ぶとよいでしょう。
一方で、正面と側面の両方に商品の特徴が記載されていることもあります。
どちらのフェイシングがよいか迷ったら、商品の目をひくポイントや、コンセプトになる模様や柄を見せることを意識してみましょう。
4.アイキャッチポイントを作る
商品を目立つようにするためには、アイキャッチポイントの活用がおすすめです。
アイキャッチポイントとは、popや装飾で見る人の興味をひくポイントになります。
ターゲットの商品に販促物をつけるほか、手製のpopをつけるのもよいでしょう。
陳列する商品の列を増やすと面は広がりますが、思わず目がいくポイントがなければ視認率は上昇しません。
色や形、大きさをアピールして、思わず目がとまる集視ポイントを作ってみましょう。
クレストの売り場のディスプレイ事例
クレストはディスプレイ制作に力を入れており、さまざまなノウハウや技術を身につけています。
ここでは、そんなクレストのディスプレイ事例を3つご紹介します。
・フランスのお菓子ブランドであるラ・キュール・グルマンド
・アメリカに拠点がある世界有数のアパレルブランドのFRUIT OF THE LOOM POPUP
・女の子向けのデザインが有名なALGY
それぞれどのようにディスプレイされているのか、確認していきましょう。
事例1.FRUIT OF THE LOOM POPUP
FRUIT OF THE LOOM POPUP(フルーツ・オブ・ザルーム)の事例では、小柄な女性も無理なく目にとまるディスプレイを心がけました。
一目で興味をひく看板を中心に、色とりどりのTシャツやバッグなどの商品を陳列し、高い範囲にピンクやブラックのバッグを配置しています。
また、FRUIT OF THE LOOM POPUP(フルーツ・オブ・ザルーム)の果物を集めたロゴマークも配置することで、見た目にインパクトを与えることも意識しました。
事例2.ラ・キュール・グルマンド
フランスの伝統的な製法で作ったビスケットやチョコレート、キャンディを魅力的に伝えるディスプレイを意識しました。
誰かにプレゼントしたくなるようなお菓子ボックスの魅力を伝えるために、ふたが閉まった状態も展示しています。
また、ふたを開けたボックスを横に並べることで、中身を開けた瞬間もイメージできます。
フランスからやってきた特別なお菓子の魅力を、誰にでも伝わるように仕上げたディスプレイです。
事例3.ALGY
ALGYは、女の子っぽさと自由さを追求したキッズブランドショップです。
ディスプレイのトップにブランドを身にまとったマネキンを配置し、シューズをその下に配置することで、立体感を演出するトライアングル陳列を意識しています。
女の子のお客様にも配慮し、目線も低めに設定しました。
ママやパパと一緒に来ても、家族で楽しめるディスプレイ作りを意識しています。
クレストは長年売り場のディスプレイ作りに携わってきた経験から、お客様のニーズに合わせた高品質なサービス提供が可能です。
どのような売り場のディスプレイにしたらよいかわからない場合はクレストへ一度ご相談ください。
売り場のディスプレイ作りはクレストにおまかせ
売り場のディスプレイを設置する際には、いくつかのテクニックやポイントがあります。
具体的なテクニックは以下のとおりです。
・グルーピングする
・ゴールデンラインを意識する
・フェイシングを意識する
・視認率を意識する
・集視ポイントを作る
はじめてディスプレイ作りをする人は上記のテクニックを活用してみてください。
クレストは多くの売り場のディスプレイを手掛けており、お客様の体験価値やブランドイメージをお客様と共に作り出すことを重要視しています。
魅力的なディスプレイを作りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
お問い合わせは、下記フォームを入力していただくか、( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までご連絡お願いいたします。