RETAIL TECH 2021.03.12
店舗前交通量を計測する意味とは?
“店舗前交通量”という言葉を初めて聞いたとき、「店舗前を何人通ったかなんて気にする必要ある?」と思われる方もいるかと思います。
確かに、入店数や購買者数に比べて、店舗前交通量は売上に直結しているとは言いづらい情報です。
しかし、店舗前交通量のデータがあれば、店舗の課題や解決策が見つかるケースがあります。
今回は、店舗分析に興味がある方向けに、店舗前交通量計測のメリットや活用方法についてご紹介いたします。
前回の記事:【withコロナ】クレストがおすすめする小売店向け2021年対策ソリューション
店舗前交通量を計測するメリット
「〇〇率」という数値を出すことができる
店舗前交通量を計測する大きな理由。それは、店舗前交通量が全ての分母になり得る数字だからです。
例えば入店率を計測したいとなった場合、入店数と店舗前交通量の数値を出して計算することが必要です。
また、店舗のディスプレイに対するお客様の関心度を知りたい場合は、視認数(ディスプレイを見た回数)と店舗前交通量の2つを計測する必要があります。
こちらの図は、お客様が店舗で購入するまでの段階に合わせて、どのような情報を取得できるか表しています。
図でもわかる通り、店舗前交通量を計測することでウィンドウディスプレイの視認率、入店率、VP視認率、各ゾーンの流入率…など、他の情報も合わせて把握することが可能となります。
店舗の立地ポテンシャルを計測することができる
店舗前の人通りがどのぐらいか知ることは、店舗状況を把握するためには必要なことです。
例えば、購買者数が少なくて売上が悪かった場合、そもそも店舗前を通る人が少なかったという理由も考えられます。
店舗前交通量が少ないといった事実がわかれば、遠くにいる人でも見えるようにファサード装飾を変えてみたり、場合によっては店舗の移転を検討したりなど、できるだけ的確な解決方法を出すことができるようになります。
現場で働いているスタッフであれば、交通量が多いか少ないかはざっくりと把握することができるかと思います。
しかし、感覚だけで判断するよりも数値で出した方が、人通りがどのぐらいかより明確にすることができます。
店舗前交通量はどうやって計測できる?
交通量を計測する=専門業者にカウント調査の依頼をする、というイメージがあるかもしれませんが、継続してデータ取得をするためには計測ツールの導入がおすすめです。
弊社で提供している交通量検知機能がついている計測ツールを用いて、どのように活用していくかご説明いたします。
設置の仕方
店舗前の人通りが画角に入るようにカメラを導入します。
場所によって設置方法は多少異なってきますが、店舗入り口上部にカメラを設置して計測するケースが多いです。
具体的にどのように設置するのか知りたい場合は、以下の記事をご確認いただければと思います。
【店舗分析ツールに興味のある方向け】RETAILSCOPEの設置場面をご紹介(写真付き)
データの見方
計測ツールで交通量を検知すれば、ダッシュボードにて数値を確認することができます。
弊社ではGoogle データポータルを採用しておりますため、取得したデータをシンプルで見やすいグラフや表にして確認することができます。
上記のようなヒートマップやグラフを用いることで、交通量が多いか少ないか判断しやすくなり、社内でも共有する際に役立てることができます。
※データがダッシュボードにどう反映されるのかさらに詳しく見てみたい方は、ブログ下記にある「サンプルダッシュボード」のダウンロードページをご覧ください。
まとめ
交通量のデータ活用方法がいまいちわからないという方もいますが、一度データ取得してみることで、より店舗を客観的に見ることができるかと思います。
「ゴールデンウィークは平日の1.5倍も交通量が多い」
「外出自粛要請が出ているけど、店舗前の人通りはそこまで変わらない」
「天気が悪いと売上も少なくなるけど、交通量自体はそこまで変化しない」
…など、今までわからなかった情報が明らかになることで、できるだけ的確な施策を打つことができるようになります。
これから店舗分析を始める方は、ぜひ店舗前交通量も計測することを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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