RETAIL TECH 2021.03.12
難しいようで実は簡単?リテールビジネスにおける仮説の立て方を伝授
店舗運営を効率よく最適化するためには、“仮説検証”が重要となってきます。
売上回復に成功している企業・店舗の共通点の1つに、この仮説検証を徹底して行っている点が挙げられます。
仮説=複雑で間違えやすいと思われがちですが、仮説のルールについて知ればより効率的に仮説から施策まで行うことができます。
今回は、リテール業界の方に参考にしていただきたい仮説の立て方についてお話していきます。
前回の記事:<事例:国分グループ本社様>短期間のイベントを効果測定する意味と流れについて
なぜ施策をする前に仮説を立てる必要があるのか
最初に仮説を立てなくても施策に成功するケースがありますが、大抵の場合は仮説を立てる必要がでてきます。
例えば、店舗の商品が売れ行きが悪いという課題が出た場合、
・商品があまり認知されていない
・値段が競合他社よりも高い
・口コミの評判が良くない
・デザインが魅力的ではない
…と、考えられる要因がいくつも挙げられます。
仮説がないままこれら全てを調べようとすれば、結果として調査項目が膨れ上がるため、調査に時間がかかってしまいます。
調査する前に仮説を立てていれば、どこに焦点を当てて調査すべきか方向性を高めることが可能です。
効果的で効率的な調査には、質の高い仮説構築をすることが必要です。
次に、実際に仮説を立てる方法について解説していきます。
仮説の種別を理解する
立て方を解説する前に、仮説の種類についてご紹介していきます。
仮説には
・現状仮説…現状はこのような実態になっているのではないかという仮説
店舗内の配置場所が良くないのではないか→現状仮説
・戦略仮説…このような戦略・施策を実行すれば有効ではないかという仮説
価格設定を変更すれば購入してくれる人が増えるのではないか→戦略仮説
の2種類があります。
では、仮説を立てる際の流れについてご紹介していきます。
情報をインプットする
今すぐ仮説を出すとなっても、ほんの数個しか思いつかないというケースが多いのではないでしょうか。
自分の頭の中に眠っている情報だけで仮説を立てようとしても無理があるため、まずは外から“インプット”をすることがおすすめです。
店舗の課題を解決した他企業の事例が掲載された書籍やメディアを調べれば、自社にも通用する仮説を見つけることができるかと思います。
また、外に出て積極的にモノ・コトに触れに行くこともおすすめです。
今の時代の人は、ワクワクさせてくれるような商品・サービスにお金を払います。
自分がそうなった時に、「なぜこの商品・サービスのお金を払いたくなったのか」を改めて考えてみれば、仮説のヒントとなるものが思いつく可能性が高いです。
一旦ビジネスのことは頭から離して、周りに溢れている心を突き動かすような空間、商品、映像、広告は何か探してみることがおすすめです。
インプットをもとに、仮説と調査項目を整理する
十分にインプットを出てきたと思ったら、仮説とそれに基づいた調査項目を出していきます。
先ほどお伝えした、現状仮説と戦略仮説それぞれにカテゴライズすれば、より深く考えやすくなります。
再度「新しい商品の売上があまり良くない」という課題を例に、仮説と調査項目を出してみます。
ほんの一部しか表記していませんが、考え方の参考としてご覧ください。
まとめ
仮説を立てる上で重要なことは「深掘り」することです。
「なぜ?」をひたすら繰り返していけば、自ずと調査すべき内容を見出すことができます。
弊社の店舗分析ツールを導入される場合、ツール設置だけではなく仮説構築から効果検証のアドバイスまで携わらせていただきます。
様々な企業様の店舗分析のサポートをさせていただき、そこで得られたナレッジをもとにホワイトペーパーにてまとめております。
ご興味がある方は下記の「わかりやすくまとめた11のユースケース」という資料をダウンロードし、仮説検証のヒントにしていただければと思います。

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