DISPLAY 2021.01.12
ビジュアル変更の味方/メタリーシートとマグネットシート
みなさん、こんにちは。
本日も株式会社クレストのブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
新しい年を迎え、店舗をもたれている方はイベントシーズン真っ只中といった所でしょうか。
本日ご紹介するのは、年明けに多くの店舗様で行われているビジュアル変更での壁面装飾で使える、
マグネットシートとメタリーシートです。
Contents
マグネットシート/メタリーシートとは?
マグネットシート・メタリーシートともに、名前の通り壁面等に貼るシートです。
以前ご紹介した、壁面装飾でよく使われている塩ビシートとの違いは、その素材。
塩ビシートとは以前ご紹介した通り、糊がついておりその粘着を利用し貼り付けていきますが、
詳しくはこちら
マグネットシート/メタリーシートは、
ともに「磁力」を利用して貼り付けます。
名前の通り、マグネットシートはシートそのものがマグネットのため、
鉄板など金属の面にそのままくっつきます。
出力した塩ビシートをマグネット素材につけることで、金属の面にビジュアルが貼り付けられるのです。
メタリーシートはその逆。
シート自体が鉄粉でできているため、
壁面に「マグベース」と呼ばれるマグネットを仕込み貼り付けていきます。
マグネットシート/メタリーシートの強み
塩ビシートと比較した時、この2つのシートの強みは、施工費およびランニングコストをカットできる点。
塩ビシート等そのほかのシート類では、基本的にシワや空気が入らないように職人での施工が必要になります。
一方、磁力で貼り直しがきくマグネットシート/メタリーシートは、職人いらずでビジュアル変更が可能。
大きな面でもお客様での貼り付けができ、毎回のビジュアル変更のランニングコストがカットできるという仕組みです。
マグネットシート vs メタリーシート
施工費もランニングコストもカットしつつ、ビジュアル変更がしたい!となった場合、マグネットシートとメタリーシートのどちらを選べばよいでしょうか。
その選択の大きな要因となるのが、ずばりシートを貼る面の素材です。
上記の通り、マグネットシートは金属面にくっつきます。
そのため、鉄板などもとが金属の面には基本的に下準備なしでそのまま貼り付けが可能。
施工費・ランニングコストに加えて、イニシャルコストまでかけずに変更できてしまうかもしれません。
一方で、もとの素材が金属でない場合はどうでしょう。
マグネットシートを使う場合は、まず面に鉄板などの金属を、
メタリーシートの場合は前述の通りマグネット(マグベース)を仕込みます。
設置場所の様々な環境によって選択は変わってきますが、
多くの場合、安定してビジュアルを保てるメタリーシートが使われます。
大きな問題ではないですが、マグネットシートのデメリットとして、
長期的に貼り付けておくと、マグネットの上に貼り付けた印刷面が収縮して、
「層間剥離」という剥がれが起こり、端が浮いてしまう可能性があります。
そのリスクを避けるため、金属でない面の場合はマグベースを仕込み、メタリーシートを選択することが多いのです。
ただ前述の通り、貼る環境によってはマグネットシートの方が適している場合もありますので、
状況に応じてご提案をさせていただいております。
塩ビシートからメタリーシートへの変更事例
今までビジュアル変更の度に塩ビシートの貼り替えを行なっていた店舗様でメタリーシートを使用するとなった場合、
まずは壁面のビジュアルを剥がし、マグベースを仕込んでいきます。
そこに、メタリーシートを貼りつけると、仕上がりはこんな感じ。
見た目には大きく違いは出ませんが、一度マグベースを仕込んでしまえば新しいビジュアルにする時に用意するのはシートだけ。
このように大きめのサイズ感でも、職人をいれずお客様での施工が可能です。
マグネットシート vs IJ用マグネットシート
ちなみに、最近マグネットシートには「IJ用マグネットシート」と呼ばれる選択肢も生まれました。
IJとはすなわち「インクジェット」と呼ばれる印刷方式のことで、マグネットシート自体に出力ができるツールなのです。
マグネット自体に出力することで層間剥離が起きづらく、マグネットシートより印刷幅が広いことが強み。
インクジェットで印刷可能なツールの中でも広い1500mmまでを一枚で出力することが可能です。
マグネットシートですと最大で1000mm幅ですので、IJ用マグネットシートは比較的大きなサイズを1枚で出力でき、
分割がないからこそのシームレスな表現ができるのです。
実は重要?印刷方法とシートの選択
少し細かいお話になりますが、
今回ご紹介した3つのツール(マグネットシート、メタリーシート、IJ用マグネットシート)の違いに、「印刷方法」が挙げられます。
素材に直接出力するIJ用マグネットシートとメタリーシートはともにインクジェット出力のみである一方で、
マグネットシートはマグネットの上に出力した面をのせるため、出力する面の素材は基本的に自由。
そのため、マグネットシートはインクジェットに加えてシルク印刷、オフセット印刷といったそのほかの印刷方法を選択できます。
簡単に言うと、小ロットでの制作に向いていることで知られるインクジェットと大量ロット向きのオフセット印刷やシルク印刷。
印刷方法が選べることで、
枚数によってはコストがカットできたりと、選択肢が広がるのです。
おわりに
今回は、ビジュアル変更に最適なマグネットシートとメタリーシートをご紹介いたしました。
ともに職人なしでの施工ができ、ランニングコストがカットできるツールですが、
貼る場所の素材や枚数、その他周辺環境によって使い分けを行なっていきます。
とにかく壁面に装飾をしたいけど、どんなツールを使うのが最適かわからないという方も、
最適なツールのご提案は弊社営業がさせていただきますので、ご安心ください。
何か気になる点やご相談がございましたら、下記フォームを入力していただくか、( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までお願いいたします。