DISPLAY 2020.12.02
レタッチのご紹介/ 色校正の指示の出し方とは
みなさん、こんにちは。
株式会社クレストのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回はコルトンのビジュアル作成の際にも重要になる、「レタッチ」についてご紹介いたします。
ファブリックコルトンについて詳しく知りたい方におすすめの記事:施工費削減 / ファブリックコルトンの魅力
レタッチとは
コルトンやポスターなど、何かを作成する際にビジュアルをより綺麗に仕上げるための「レタッチ」を行うことがあります。
例えば色味に関して、デザインを作った際にここは赤、青、など指定をしても、
実際出力してみると印刷方法や素材によっては何か違う…といったことが起こり得ます。
コルトンに関して言えば、後ろから光を通した時に見える色味を計算しなければいけないので、
透け感・色味・モデルの肌質等、合わせてチェックが必要です。
そのような部分を「レタッチ」で調整し、色味や質感を整えます。
特に色味の調整のことを「色校正」と呼んだりもします。
色校正・レタッチの難しさ
色味に関して言えば、例えば「赤」と一口に言っても、明るい赤なのか、深い赤なのか、はたまたオレンジがかった赤なのか…様々ですよね。
質感に関しても、例えば「肌の質感がもっとツヤ感がある方がいい」、「シワを目立たせず、でも自然にしたい」という場合の「もっと」や「でも」の程度を言葉にして伝えるのはなかなか難しいです。
さらに難しいのが、条件によって変わる見え方を考慮すること。
代表的な3つの大きな要因がこちらです。
1, 光による変化
2, 印刷方法・素材による変化
3, 人ごとの脳による見え方の違い
この3つの要素が見え方に影響することを頭に入れながら、
お客様の窓口になる営業がお客様のイメージを的確にデザイナー・出力オペレーターに伝達していきます。
色校正・レタッチのやり方
ビジュアル作成での指示といっても、どうしたらいいか最初はわかりませんよね。
そこで、思い通りのビジュアルへと導く重要な作業である色校正・レタッチの指示の出し方を簡単にご説明いたします。
基本の知識
出力用のイラストレータで制作されたデータは「CMYK」という4色で構成されていることがほとんどです。
シアン(藍)・マゼンタ(紅)・イエロー(黄)・Key plate(黒)の4色を混ぜ合わせ、
割合を調整することで理想の色味に近づけていきます。
割合を増やせば色は濃く、減らせば薄い色になります。
色味を伝える方法
具体的に言うと、
・色を強く(→%をあげる)
・イエローを弱く(→イエローの%を下げる)
・もっと明るく(→明度をUP)
・もっと鮮やか(→彩度をUP)
・スミを抜く(→ Key plate(黒)を引き、全体の黒ずみをなくす)
といった表現がよく使われます。
明度をあげる、鮮やかに、という表現も幅が生まれてしまうので、
調整を行い再度すり合わせをしながら、理想のビジュアルに近づけていきます。
色校正・レタッチの例
クレストではデザイナーが在籍しているため、作成以前にビジュアルの調整からお力添えできます。
例えばこちらの写真。
修正前は、少し花びらに影がかかり、オレンジっぽい色味が強く出ています。
「花びらからオレンジを抜き、黄色を鮮やかにしたい」と伝え、レタッチしてもらいました。
修正後は右の写真のようにオレンジが弱く、爽やかな印象のビジュアルへと変わりました。
次に、モデルさんの写真を使用して質感の調整例。
「肌のシワ・毛穴を目立たなくする」「目元のくすみを飛ばし、唇の血色を自然な程度にあげる」「肌の質感を綺麗に」
と依頼し修正されたのが右の写真です。
おでこや顎の肌荒れや毛穴を消し、唇の色のムラが自然な範囲内で修正されています。
写真自体がもつナチュラルな魅力はそのままに、肌荒れや色味のムラのみ調整され綺麗になっています。
今回は一度きりの修正でしたが、これをもとにして
「空の青さは濃くしたい」「もう少し花びらにオレンジを足して存在感は出したい」というさらなる調整を行なっていきます。
写真に赤ペンで「ここを明るく」「この部分からイエローを抜き自然光が透けるように」等部分で指示を出したり、
営業やデザイナーと直接のやりとりで調整を行うことがありますが、
ここを「もっと柔らかく」「パッとはっきり見せたい」等、
抽象的な表現でもクレストの営業がお客様とより具体的な表現へと導きますので、ご安心ください。
クレストの画像修正技術
シワや毛穴を消したり、色を鮮やかにしたり…画像の「修正」とはいえ、どこまでできるの?と気になりませんか?
実際クレストで対応した中には、
「販売したいリップの色が変更になったので、全部の商品の色を変更したい」
「ダイヤモンドに光が右から当たっているが、左から当たっているようにしたい」
「モデルの背景が途切れているので、背景の山並みを伸ばしてほしい」
「鰹節ののっているたこ焼きをネギマヨネーズがのったたこ焼きに変更したい」
といったご依頼がありました。
「修正」という枠を超えてしまっているものもありますが、
「ここをこういう見え方にしたい!」というご要望に精一杯ご対応いたします。
「こんなことできるかな…」というお悩みも是非ご相談ください。
最後に
今回はレタッチについてご紹介いたしました。
色校正やレタッチの指示は、難しいと感じても営業がお客様のご要望を具体的な表現へと導くお手伝いをさせていただきますので、
ご心配には及びません。
お客様と色味や質感の調整を行いながら、イメージ通りの美しいビジュアルを作成いたします。
何かお困りのことやわからないことがあれば、下記フォームを入力していただくか、
( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までお願いいたします。