RETAIL TECH 2020.11.25
【計測ツール活用方法】商業施設向け効果的なイベントを実行するための方法をご紹介
商業施設内で行う「イベント開催」は、集客に大きく影響する手段の1つではないでしょうか。
しかし、イベント前後でお客様が館内を回遊し、各テナントへ買い物をしに行くことを前提に開催していても、実際にイベントにどのぐらい影響力があるかどうか明確にしづらいです。
今回は、回遊性の高いイベントを特定し、定期的に開催して館内の回遊率・立ち寄り率アップさせるための方法をご紹介いたします。
効果の高いイベントを実施したい商業施設関係者の方、計測ツールに興味のある方はこの記事を参考にしていただければと思います。
前回の記事:CO2濃度を検知して“密”を徹底して防ぐための新IoTソリューションをご紹介
“館内の回遊率が高くなるイベント”を実施した際の効果
イベントによって館内の回遊率が上がった場合、自然と各テナントの立ち寄り率がアップします。
立ち寄り率が高くなるとその店舗の購買者数も上がる可能性が高まるため、結果的に商業施設全体の売上が上がることにつながります。
また、特定のテナントの売上を上げたい場合、その店舗のターゲットが集まりそうなイベントを開催して店舗への流入につなげるといった策もあります。
具体的なアクション
ここで重要なのが、ただイベントを実施するのではなく、館内の回遊性が高まるイベントを定期的に実施することです。
どのイベントが回遊率に影響あるのか“客観的に”判断するためにおすすめな方法が、計測ツールを活用することです。
今回は弊社が提供している店舗分析ツールRETAILSCOPEを使い、回遊性の高いイベントを見極めてアクションを起こす方法をご紹介いたします。
館内に計測ツールを設置
イベント会場と各店舗及び出口にRETAILSCOPEを設置し、顧客行動を「特徴点データ」という機能を用いて計測します。
この特徴点データとは、画像解析により“個人特定はせず”に個人の特徴をデータ化したものです。
特徴点データを出すためには、計測したい顧客の動線に合わせて複数台設置することが必要です。
データ確認
ダッシュボードにて「イベント終了後に来場客がどのテナントに向かっていたか」を分析し、イベント後の行動を確認します。
この記事下にサンプル版ダッシュボードのフォームがありますので、ご興味のある方はぜひダウンロードしてみてください。
アクション
動線分析の結果をもとに、回遊性の高かったイベントを再度開催するなど、データに基づいたイベント運営を行います。
例えば、子ども向けイベントが他のイベントに比べてフードコートの利用率が高かったとします。
フードコートの集客に力を入れたい場合は、子ども向けイベントを定期的に行えば館内に回遊性が高まりやすいです。
効果の確認
イベント終了後に、特定のテナントの購買者数と売上がどのぐらい上がったか確認をします。
あまり売上が反映されていなければ、イベントの内容や頻度を調整し、館内の回遊性や特定のテナントの売上が変化するかどうか様子を見ます。
まとめ
商業施設内で行うイベントはとにかく館内の利用率が高まると思われがちですが、データをもとに効果検証を行えば「このイベント開催時はここのテナントの入店数が多くなる」などの傾向が見えてきます。
また、イベント終了後のお客様が反応できるように、ターゲットに合ったテナントの広告を館内のサイネージに掲示することで、よりテナントへの誘導に繋がりやすいです。
動線分析を行って集客と売上を伸ばしたい方は、まずはデータ取得の方法から考えてみてはいかがでしょうか。

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