RETAIL TECH 2020.10.30
【計測ツール活用方法】スーパーなどの小売店向け混雑を緩和させるための方法をご紹介
日用品を扱っているスーパーなどの小売店では、日々多くのお客様が来店しています。
しかし、平日の夕方や土日祝日の昼間など混雑する傾向にある時間は、スタッフの負担が大きくなりがちです。
2020年に入ってから新型コロナウイルスの影響もあり、混雑による“3密”状態も懸念されています。
今回は、店舗計測ツールを活用し、混雑の緩和や来店時間の分散をするための方法についてご紹介いたします。
前回の記事:入り口に設置した検温器、素通りされていませんか?
店内の混雑緩和で得られる効果
上記でもお伝えした通り、混雑が緩和されることで
・スタッフの負担が減る
・3密状態を防ぐ
というメリットが生まれます。
最近では人手が足りない店舗も多く、混雑する時間帯には対応しきれないということがあります。
そのため、接客などの対応がスムーズにできず、業務に支障をきたすということもあり得ます。
ピーク時にできるだけ利用客数を抑えることができれば、スタッフが余裕を持って仕事ができる環境になりやすいです。
また、混雑の緩和によってソーシャルディスタンスを保ちやすくなり、お客様にとって安全で快適に買い物しやすくなります。
このように、計測ツールを活用して利用客の来店時間の分散をさせることができれば、アイドルタイムの入店数を上げることが可能となり、できるだけ売上を落とさずに店舗運営することができます。
具体的なアクション方法
混雑緩和による効果がわかったところで、計測ツールなどの製品の導入からデータの処理の仕方までの流れを具体的にご紹介いたします。
計測ツールとサイネージを設置
店舗の入口に計測ツールであるXovis、もしくはRETAILSCOPEを設置して時間別で入店者数を計測できるようにします。
それと同時に、入口付近に混雑状況をリアルタイムで表示させるサイネージを設置し、入店する前のお客様に「今の時間混んでいるかどうか」お知らせできるようにします。
また、お店の公式サイトやアプリに混雑状況のデータを送出できるようにすれば、お客様が家を出る前にお店の混雑具合を確認することができます。
公式サイト、SNSに混雑状況のデータを送出する混雑状況ウィジェットについてはこちら
数値の確認とアクション
計測ツールで検知した入店数をダッシュボードにて確認し、ピーク時とオフピーク時の数値を把握します。
それぞれの数字にどれぐらい開きがあるか確認し、「空いている」「やや混み気味」「入場規制」各表示のしきい値を設定します。
(例:~50人→空いている 51~100人→やや混み気味 101人~→入場規制)
画像のように、お客様が一目見てわかりやすいような色別で表示させることが可能です。
また、サイネージの表示だけではなく、時間別の利用者数を簡単なグラフにし、アイドルタイムの利用を促すポスターを作成して掲示すれば、常連のお客様は「この時間に混みやすいのであれば、別の時間帯にずらそう」という意識を持ちやすくなります。
効果の確認
ピーク時に普段利用していたお客様が、サイネージや公式サイト・アプリ、ポスターなどの効果によってアイドルタイムへの利用に流れ、過度な混雑が緩和すれば効果があったと見込めます。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で多くの小売店の売上が上がりづらい状況の中、混雑緩和を行う施策はどうしても優先順位が低くなりがちです。
しかし、混雑の緩和を目指すことでスタッフ・お客様に負担をかけない環境になるだけではなく、お客様への対応がおろそかになったり、混雑による買いそびれなどの小さな機会損失を防ぎやすくなります。
ピーク時の過度な混雑でスムーズな運営ができない、「安心・安全」に配慮ができていないという方は、ぜひ利用時間の分散を目指す施策をしてみてはいかがでしょうか。

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