RETAIL TECH 2020.09.30

【計測ツール活用方法】レジ前待機列の緩和で売上・購買者アップを狙う方法をご紹介

レジ前に行列ができることは店舗側、お客様側にとって困ることの1つだと思います。

 

長い行列がレジ前にできることによって、利用するお客様がうんざりしてしまい、機会損失の原因となりがちです。

 

今回は、レジ前の行列を緩和し、売上・購買者アップを狙うための店舗計測ツール(Xovis)活用方法についてご紹介いたします。

 

店舗計測ツールにご興味のある方、具体的にどのような活用ができるか知りたい方はこの記事を参考にしていただければと思います。

 

前回の記事:【計測ツール活用方法】人員の最適化により売上・購買率アップを狙うための具体的方法を公開

 

レジの混雑緩和をすることで解決できる課題

 

レジ前の行列が緩和されることで、ただレジ会計がスムーズになるだけではありません。

 

普段混雑していたレジ前が緩和されることで、

・購買者数(レジ利用者数)の増加(スループットの増加)

※スループット…単位時間あたりの商品提供数

・レジ一台当たりの購買者数(レジ利用者数)の増加

・レジ台数の最適化

…などのメリットが店舗側に生まれます。

 

本来、レジ前が混雑していたら「混んでいるからここで買うのはやめよう」「時間がないから買うものは最低限にしよう」というお客様の考えにより、機会損失につながる傾向にありました。

 

しかし、行列が緩和されて並ぶ時間が少なくなれば「このお店で購入しよう」と判断するお客様が増え、時間を気にせずに買い物をし、結果的に購入してくれる人が増える可能性があります。

 

また、場合によっては多くのスタッフをレジ業務に配置する必要もなくなるため、残業代の抑制にもなります。

 

レジの混雑緩和による想定効果

 

行列が緩和されて購買者数が増加した場合、どのぐらいの利益が発生するか計算してみます。

 

平均客単価が3,000円

1日の利用客が500名

と仮定します。

 

<平均客単価×購買客数×1か月(30日)=売上>の計算式を使って売上の変動を確認します。

3,000円×500名×1か月(30日)=45,000,000

レジ前の行列が緩和され、スループットが10名増えた結果

3,000円×510名×1か月(30日)=45,900,000

 

計算からわかる通り、1日のスループットが10名増えただけで1ヵ月の売上が900,000円アップに、年間にしたら10,800,000円アップすることがわかります。

 

また、残業代が減った場合の想定効果についても計算します。

 

1時間の残業代が1,200円

1日残業するスタッフが3名

1日に残業する時間が平均2時間

と仮定します。

 

<残業代×対象のスタッフの数×残業時間×1か月(30日)=残業により発生する人件費>で計算をすると、

1,200円×3名×2時間×1か月(30日)=216,000円、

年間に換算すると2,592,000円になり、

この分の人件費が浮くことになります。

 

まとめますと、

スループット10名増加で1か月の売上が900,000円アップし、

人員削減によって216,000円の人件費が浮くという結果を想定することができます。

 

具体的なアクション方法

 

想定効果がわかったところで、導入からデータの活用の仕方までの流れを具体的にご紹介いたします。

 

計測ツールの導入

入口とレジ前の天井にXovisを設置し、レジ前の滞在数・平均滞在時間、入店数を計測します。

関連記事:【ご報告】店舗の分析・改善を加速させるツール『Xovis』の提供開始

 

Xovisは天井に設置し、真上から計測できるようにする必要があります。

 

データの確認

弊社の提供するダッシュボードにて混雑している時間帯やレジ前の平均滞在時間など、必要な情報を把握します。

 

入店数や平均滞在時間はグラフやヒートマップにして表示させることで、数字を視覚的に判断することができます。

 

データをもとに改善

ダッシュボードの数値をもとにスタッフのレジ配置を変更します。

 

例えば、1番混む時間帯にレジにスタッフを増やし、逆に空いている時間帯にはレジの代わりに他の業務にシフトしてもらうなどの調整を行います。

 

また、混む時間帯にはレジを早く回せるスタッフを配置するなどして、できるだけ行列を作らないような取り組みをします。

 

改善後の数値を確認

レジ業務周りの人員配置を改善した後、売上や購買者数、レジ前の滞在数・滞在時間、レジごとのスループットなどの数値を確認します。

 

施策が結果に反映されていれば、行列によって購入をやめたり、商品数を減らしてしまうことを防ぎ、本来出るはずであった利益が創出されているということになります。

 

多店舗展開をしている企業であれば、効果が表れた人員配置を他の店舗にも実行すれば、企業全体の売上アップを狙うことも可能です。

 

まとめ

 

レジ業務はスタッフ一人ひとりが意識すれば必ず効率的に回せるものとは限りません。

 

最近はレジ袋の有料化によって接客の工数が増えてしまい、より行列の緩和を見直す店舗が増えてきています。

 

計測したデータには、よりレジを効率的に回すためのヒントが隠されているため、まずはデータを見ることから始めることをおすすめします。

 


ポストコロナ時代に小売店に求められる分析方法

ポストコロナ時代、消費者は何を求めているのか?小売店はどのような対策をとるべきか? 本資料では「厳しい状況でもお客様に求められる店舗にしたい」という小売店の方向けに、”コロナ禍”における店舗分析の方法についてわかりやすくまとめています。...

ダウンロードはこちら

わかりやすくまとめた11のユースケース

あらゆる企業・店舗の課題に対して、計測ツールを活用してどのように解決できるのか11のユースケースをご紹介しております。具体的なアクション方法をわかりやすく記載しています。...

ダウンロードはこちら
サイン&ディスプレイ製品に関するお問い合わせ リテールテック製品に関するお問い合わせ

サイン&ディスプレイ製品に関するお問い合わせ

リテールテック製品に関するお問い合わせ