RETAIL TECH 2020.07.15
【店舗分析に興味ある方向け】RETAILSCOPEとXovisってどう違う?
世の中には様々な種類の店舗計測ツールが存在します。
デバイスそのものや機能、かかる費用が全く違うため、「店舗分析ツールを導入したいけど、自社にあったものがいまいちわからない」と悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
(世の中にある店舗分析ツールの種類と違いについては別記事でご紹介しておりますので、こちらもご確認いただければと思います。)
↓
店舗分析を始めたい方におすすめ】世の中の店舗分析ツールを紹介
本当に自社で活用できそうか考えずに導入してしまえば、想定していた計測ができずにお金や時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。
今回は、弊社で提供をしているRETAILSCOPE(リテイルスコープ)とXovis(ゾービス)の違いについて簡単にご紹介いたします。
店舗分析ツールの導入を考えている方はおすすめの記事です。
以下の記事でも製品について詳細にご紹介しております。
直接詳しい話をお聞きになりたい方は下記フォームよりお問い合わせください。
前回の記事:店舗の売上につなげるためのデータ分析とは?具体的な手法をご紹介
Contents
各製品の紹介
まず最初に、各商品についての特長について簡単にご紹介いたします。
リテイルスコープ
「群衆計測(そのエリアに何人の人がいるか)」
「注目数計測(看板やサイネージに対して何人の人が注目をしたか)」
「入店・入場数計測(入店数・入場数)」
「属性検知(カメラで捉えた人物の年齢・性別)」
…などの機能を持ち合わせている店舗分析ツールです。
入店数を計測する場合、店内の天井に設置し、斜め上から捉えられるよう調整することができます。
また、ディスプレイやサイネージの関心度を計測したい場合、顔を正面から捉えられるよう角度を調整し、顔がカメラに向いた際にカウントをします。
計測したデータは、Googleデータポータルにて計測した内容を反映させます。
(リテイルスコープをご契約いただいた方は無償でGoogleデータポータルをお渡しいたします)
上記のようなグラフを作成し、曜日別や時間帯別の推移傾向を簡単に確認できるようにします。
Xovis(ゾービス)
・交通量計測
・入店数/入場数計測
・エリア内滞在数計測
・エリア内滞在時間計測
・ライン通過計測
・性別検知
・身長検知
・購買単位分析
…などの分析をすることが可能な店舗分析ツールです。
すでに全世界で90を超える国際空港に導入され続けており、小売店にも活用できる性能をもっているカメラセンサーです。
Xovisを使って計測をする場合、捉えたい画角に合わせて真上(天井)に設置をします。
また、VPやサイネージの関心度を計測したい場合は、計測したい範囲(黄色い枠)を管理画面で設定し、その中に入った人の数や平均滞在時間をデータ化します。
Xovisで計測したデータは、以下のような専用の管理画面で確認することが可能です。
各製品の優れているポイント・導入するメリット
リテイルスコープ、Xovisで共通する強みは「お客様の個人情報を取得せずに計測できること」です。
従来の計測カメラであれば、データ化をするためにお客様の顔が写った画像を取得していたため、個人情報を保護している状態とは言えませんでした。
しかし、このリテイルスコープとXovisは、検知した個人情報を一切サーバに保持されません。
Xovisに関しては、GDPR(※)が適用されているスイスで開発されたものなので、お客様のプライバシーを守りつつデータを取得することができます。
※GDPR…個人データとその処理をEU内で統一基準で管理保護するために法的要件を規定したもの。個人情報に関して世界で最も厳しい規制と言われています。
次に、リテイルスコープとXovisそれぞれの強みについてご紹介いたします。
リテイルスコープ
・様々な場所に設置が可能
製品自体が様々な場所に設置できる小型のカメラなので、天井に設置したり、三脚につけて簡易的に計測することも可能です。
また、お客様自身で設置することも可能で、途中で設置場所を移動させることも比較的簡単にできます。
・無線LANで簡単接続
接続に使うのは無線LANで、必要なのは電源のみです。
※繋げられない無線LAN(Wi-Fi)が一部ございますので、詳しくは弊社にお問い合わせください。
・費用が安い
使いたい機能を選び、“使った分だけ”料金をお支払いいただく形になります。
ツールの導入にありがちな年間契約も必要ありませんので、短期間の導入やお試しに計測してみたいという方はおすすめです。
Xovis
・精度が高い/データの確実性が高い
精度が90%超えと、従来より提供しているesasyに比較すると精度が高くなりました。
また、スタッフ除外機能(※)や入退店判別など、得たい情報だけ抽出することがより容易にできるようになりました。
(※)この機能は別オプションになります。また、専用ネームタグの装着が必要です。
・顧客の動線が追える
リテイルスコープのように入店数や属性(性別)を計測することはもちろん、入店したお客様の動線をデータで確認することができます。
従来のセンサーであれば、店内に複数設置をしても別々のセンサーとしてデータ分析をしていたことで、データの不確実性が目立っていました。
一方Xovisは、複数のセンサーを設置することで、1人のお客様が店内をどう回遊したのか可能な限り密に追うことに成功しました。
また、天井が高いところに設置することもできるため、空港などの大きい施設にも適しています。
計測をする上での注意点
まず両方に言えるのが設置台数についてです。
リテイルスコープとXovisどちらとも、カメラの画角で捉えたものを検知するため、大きな施設でフロア全てを計測対象にしたいのであれば、それに合わせて複数の台数を導入する必要があります。
また、両方とも画像を保存しないため、防犯カメラのような役割を持たせることはできません。
リテイルスコープ
Xovisは1台で複数の機能を持ち合わせていますが、リテイルスコープについては1台につき1機能という仕組みです。
そのため、3つの機能全てを活用したいのであれば最低3台は必要です。
Xovis
Xovisの場合、必ず真上に設置をして真下に向けて撮影ができるようにします。
そのため、台や三脚にとりつけたりすることができません。
また、リテイルスコープでは年齢性別を検知することができますが、Xovisの場合は年齢を検知することが不可です。
まとめ
最後に、リテイルスコープとXovisそれぞれに最適なケースについてまとめます。
リテイルスコープ | Xovis |
・より簡易的に計測をしてみたい | ・常設で店舗内を計測したい |
・短期間での導入を検討している | ・計測をする上で高精度を求めたい |
・費用を抑えて導入したいけど、できるだけ計測の精度は落としたくない | ・顧客の動線など、細かいところまでしっかりと追って計測をしたい |
・年齢/性別検知どちらの機能もほしい | ・高い天井から計測をしたい |
予算や計測目的、店舗の状況に合わせて計測ツールを選ぶことが大切ですが、まずは計測してどう活用できるか知るために、簡易的計測ツールである『リテイルスコープ』をつけてみるのもおすすめの手段です。
今回はリテイルスコープとXovisの違いについて簡単にご紹介いたしましたが、この記事で紹介しきれない情報もありますので、以下の記事も合わせて読んでいただければと思います。
<リテイルスコープ>
“計測がより手軽に。”RETAILSCOPE(リテイルスコープ)の提供を開始いたしました
【店舗分析に興味がある方向け】新製品リテイルスコープの導入について
<Xovis>
【ご報告】店舗の分析・改善を加速させるツール『Xovis』の提供開始
【ご報告】『SDサイネージ with Xovis』がカインズ 浦和美園店に導入されました。
店舗に適した計測方法は何かより具体的に知りたい方は、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡いただければと思います。

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