DISPLAY 2020.05.21
アパレル店舗におけるアフターコロナのニュースタンダード
はじめに
まだまだ新型コロナウイルスに油断ができない状況が続いておりますが、緊急事態宣言も徐々に解除され、日常を取り戻す方向へ向かってきていますね。
営業を再開する店舗も少しずつ増えてきていますが、未曾有の事態ですので、今後どのような対策をしたらいいのか疑問に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで弊社では、主にアパレル店舗向けに感染予防対策を考え、店舗入口からレジまで
『トータルイメージで告知できるパッケージ』を作りました。
withコロナ、afterコロナにも負けない“ニュースタンダード”をご提案します。
店舗に合ったコンセプトで選べる感染予防対策
アパレル店舗と言っても、ブランドによってイメージや考え方は異なると思います。そこで弊社では主に2つのコンセプトに対応できるような対策方法をご提案したいと思います。
・お客様も従業員も守る徹底的な感染予防対策
・お客様にかける負担が最低限の感染予防対策
前者は、お客様にも感染予防のご協力やご理解を求める分ご負担は増えますが、その分よりお客様と店舗の安全が守られる施策です。
一方後者は、なるべくお客様のご負担は増やさず、あくまでもお客様に安心して心地よくお買い物を楽しんでいただくことを目的としています。その分店舗側の負担は増えますが、告知や設置物も最低限で済みます。
どちらも一長一短はありますが、これからの店舗営業において必要不可欠になるであろう
アイデアだと思います。弊社クレストではそのどちらのコンセプトにも柔軟に対応できるよう豊富な商品を揃えております。
具体的には商品のご紹介も交えての方がわかりやすいと思いますので、次章では「店舗入口」「店内」「フィッティングルーム」「レジへの導線」「レジ」の5つの項目の順に、商品のご紹介をしていきたいと思います。
コロナ対策商品のご紹介
【店舗入口】
店舗入口での告知や対策ですが、まずはお客様と店舗の安全をより重視した「徹底的な感染予防対策」をコンセプトとした商品からご紹介します。
・感染予防対策の告知
店頭に感染予防対策の具体例を掲示することで、入店前のお客様に対してご理解とご協力を促します。上の画像はデザインの例ですが、どのブランドでもご利用いただけるようアイコニックで汎用性のあるものを作成いたします。
ポスターだけではなく、サイネージも対応可能です。
さらにステッカータイプであれば告知したい内容のみを掲示することもできます。
・入店制限施策
店内の「3密状態」を防ぐため、来店上限を超える混雑時には入店制限を行う必要もあると思います。店頭に人員を割いている店舗も見かけますが、弊社では入店可能な人数をリアルタイムでサイネージやLED、POPに表示することができます。
また別のご提案として、『Xovis(ゾービス)』と連携した新しい施策もございます。
Xovisは弊社が扱っている高精度の3Dセンサーカメラのことで、リアルタイムで店内の状況を計測することができます。詳しくはこちらをご参照ください。https://retailtech.crestnet.jp/xovis/
Xovisを導入することで、店内の混雑状況の確認や入店制限の判断を人手を割かずに管理できる上、スマートフォン向けのアプリと連携し、お客様も店舗の混雑状況を見られるようになります。
またお客様がご来店時に入店制限で入れない際には、待ち時間対策アプリを介して入店制限解除の通知をお送りすることもできます。通知を受けるには一度ご来店いただき、専用端末にアプリ内の「マイQRコード」をかざして「来店記録」を残す必要があります。お客様の「来店記録」を収集することで店舗側のマーケティングにも役立つ情報となります。
さらには再来店特典も盛り込むことで、お客様の待ち時間のストレスを軽減し、入店制限中の来店数の取りこぼしを防ぐ効果も期待できます。
次に「お客様にかける負担が最低限の感染予防対策」をコンセプトとした商品をご紹介します。
・入店されるお客様への告知と消毒液用スタンド
コンセプト通りお客様には多くの要求をせず、「マスクの着用」と「手指の消毒」という最低限のお願いのみを告知します。消毒液も一緒に設置してご協力を促します。
・入店制限をしない場合の施策
こちらはお客様が懸念を持たずに安心してお買い物をしていただけるように、あえて入店制限はかけず、混雑具合を掲示することでお客様自身に判断をしていただくというものです。
混雑状況に関しては先程ご紹介したXovisと連携し、店頭にSD(ソーシャルディスタンス)サイネージで表示します。
通りすがりにも店内の状況がわかりやすく、お客様にとっても心理的に入店しやすい施策です。
また2つ前のご紹介で「待ち時間対策アプリ」のお話をしましたが、Xovisの新機能のCongestion Widget for Xovis(混雑状況ウィジェット)を使えば、リアルタイムの店舗人数をお店のウェブサイトに表示することも可能となりました。
3密の未然防止やお客様にとって便利になるだけではなく、人件費などのコスト削減にも繋がるメリットがあります。
【店内】
続いて店内における告知や対策ですが、ブランドイメージや店内の雰囲気を壊さないようにシンプルで汎用性のある商品を2つご紹介します。どちらもコンセプトに関わらずご利用いただけるようになっています。
・店内環境整備の対策と告知
画像はミニPOPのデザイン例です。ハンガーラックや棚の上などに掲示し、店内がクリーンに保たれていることをさりげなく告知できます。他にも空間清浄の告知など内容やデザインは変更可能です。
・お客様同士の対面接触を防ぐ施策
店内で特に狭い通路、棚やラックに囲われた箇所などの床に一方通行を促すライトを設置し、お客様同士の対面を避ける施策です。
ライトは床に直接貼ることができるLEDテープで、進行方向に向かって時差式に点灯します。ステッカーやPOPではなく、足元に“ライト”で表示をすることで店内のイメージを邪魔することなく希求が可能です。
【フィッティングルーム】
フィッティングルームは店内でも特に密な空間でお客様とスタッフが接触する上、混雑も予想されます。まずは「徹底的な感染予防対策」をコンセプトとしたアイデアからご紹介します。
・ご試着におけるお客様とスタッフの感染予防対策と告知
フィッティングルーム入口付近にご試着時のお客様へのお願いとスタッフの対応方法を告知します。
手の消毒やマスク着用などはだいぶ浸透していますが、聞くところによると、フランスのアパレル店舗ではスタッフの手袋の着用もスタンダードになってきているそうです。また試着後の衣類に関しては「熱風消毒」による除菌も徹底しているとのこと。
日本でも最近では熱風消毒の機能を備えた乾燥機なども販売されており、上記にイメージを載せましたが、こういったものが店舗で導入されると消費者側としても安心して試着ができますね。
・混雑予防対策
混雑時にはお客様に社会的距離を保っていただきながら、安全にフィッティングルームにご案内する必要が出てくると思います。
フィッティングルーム入口にスペースがある場合は「整列対策」をします。床に誘導ステッカーを貼ることで、間隔を空けてお並びいただくよう促すことができます。
逆にフィッティングルーム入口に十分にスペースがない場合は「順番待ち対策」をします。お客様には整理券をお渡しし、店内でお待ちいただきながら順番に誘導します。
上記2つはお客様のご協力も必要になる部分はありますが、その分安全対策が徹底しているためそのくらいの方が安心できるというお客様もいらっしゃると思います。
ただ、もう少しお客様に快適で心地よくお買い物をしていただきたいという店舗の方向けに「お客様にかける負担が最低限の感染予防対策」を重視したカジュアルな施策もご紹介します。
・ご試着における店舗側の感染予防対策と告知
お客様に安心してフィッティングルームをご利用していただくため、使用後のルーム内は毎回スタッフが丁寧に掃除や消毒を行い、その旨をフィッティングルーム入口に告知します。上の画像の左側がPOPのイメージですが、ルームのドアに直接貼ることも、スタンドなどで掲示をすることもできます。
またご試着後に戻される衣類も毎回除菌を徹底し、返却口に上の画像の右側のような告知を掲示します。お客様には店舗側が対策をしっかりしていることをお伝えすることで、心地よく安心してお買い物をしていただけます。
・次世代型試着施策
そしてもう1つ別の軸の話にはなりますが、第2の試着方法として新しいご提案があります。
ミラー型のパネルに着たい服を投影して擬似的に試着ができる「バーチャル試着室」です。
画像はイメージですが、試着をするのが面倒な方や、フィッティングルームに入るのに抵抗がある方も含め、誰でも気軽にご試着を楽しんでいただくことができます。
操作は連動したアプリから行い、試したい商品を選択したり、スタッフのオススメのコーディネートが閲覧できるものを想定しています。サイズや着心地までは実感できないため、フィッティングルームと併設にはなりますが、店頭付近に設置することでアイキャッチとなるだけではなく、弊社の扱っているesasy(エサシー)と連携してマーケティングに繋げる効果も期待できる優れものです。
ちなみにesasyとは店頭入口やディスプレイなどに設置できるカメラで、「交通量」「視認量」「入店量」を計測し、そのデータから年齢や性別を推定できるリアル店舗トラッキングシステムです。ご興味のある方はぜひこちらもご参照ください。https://retailtech.crestnet.jp/esasy/
【レジへの導線】
ここからはコンセプトを問わず安全面と機能性を考慮した商品をいくつかご紹介します。
レジ前も混雑が予想される場所のため社会的距離を保つ工夫が求められます。社会的距離は一般的に2mが理想とされていますが、並ぶスペースが十分にある場合は「整列対策」を、並ぶスペースが十分にない場合は「順番待ち対策」をおすすめします。
・整列対策
上の画像のような誘導シートを床に直接貼ることで、間隔を空けての整列を促します。先頭だけではなく2番目以降も立ち位置を指定し、足元をサイドからスポット的にライトで照らすことで、静止位置を見やすくする工夫もしています。
加えて導線の位置を交互にずらし“引っ掛かり”を作ることで、静止位置で止まることをより意識させることができるデザインとなっています。
・順番待ち対策
順番待ち対策としては2つのご提案があります。
まず1つ目は整理券を使用した方法です。番号のお呼び出しはサイネージやLED、POPなどで表示させることができます。こちらはフィッティングルームの順番待ちにも応用可能です。十分に並ぶスペースがなくても、お客様を密集させることなく安全に待機していただくことが可能となります。
2つ目は入店制限の待ち時間対策としてご紹介したアプリを使った方法です。具体的にはお客様にアプリ経由で「会計予約」をしていただき、自分の順番になると通知がくるというシステムを使います。
レジの混雑緩和だけではなく、レジに並ぶ時間を短縮することで、より長く商品を見てもらえるというメリットもあります。こちらはスペースの有無に関わらず、お客様を“並ばせない”新たな選択肢として考えていただければと思います。
【レジ】
お会計時はお客様とスタッフが対面するため飛沫防止や接触の対策が求められます。以下2つの商品をご紹介します。
・飛沫防止対策
上の図はイメージですが、透明アクリルの仕切りをカウンター上に設けることで飛沫防止対策ができます。窓口は受け渡しの都合上大きめに設定します。サイズに関してはご相談いただければ特注でも対応可能です。
・金銭の授受における接触対策
不用意な接触は避けるため、金銭の授受はキャッシュトレイを介して行なっていただくようミニPOPで告知をします。下の画像のようにクリップで留め外し可能なタイプのため、コロナ終息後には外すことも別の告知に流用することもできます。
【その他の施策】
これまでご紹介したものとは別の角度からアプローチした施策もございますので、最後に2つほどご紹介できればと思います。
・アイコンやカラー分けによる啓発
場所と用途によって設置物のアイコンやカラーを分けながらお客様に告知をするご提案です。
カラー分けを行うことで視認性が高まり、わかりやすくなるので「徹底的な感染予防対策」を必要とされる店舗向けになります。ただカラーを使う分、店内でも告知物が目立ってしまうので、デザインはなるべくアイコニックで汎用性のあるものをおすすめします。
・デジタルサイネージでの動画による啓発
シンプルなイラストの動画で「視覚的」「直感的」に情報を伝え、お客様に「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を意識していただくことができます。こちらは店内に告知物をなるべく設置したくないという店舗の方向けなので、どちらかというと「お客様にかける負担が最低限の感染予防対策」に当てはまるかと思います。
上の動画のように「マスク着用のお願い」「入店制限についてのご案内」「レジでの並び方」など入店から退店までの間でお客様にお伝えしたい内容をまとめ、サイネージ上で流すことができます。もちろんイラストだけではなく文字も表示可能です。
最後に
少しでも弊社の商品にご興味を持っていただけましたら嬉しく思います。
弊社では、どのようなブランドでもご利用いただけるデザインを目指し最適なご提案を致します。
こちらでご紹介したデザイン例以外にも、何かご要望やご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせに関しましては以下フォームを入力していただくか、
( Tel : 050-1748-9953)(Mail : info@crestnet.jp ) までお願いいたします。