LMI Group NEWS 2019.07.23
この産業を誰からもカッコいいと言われる仕事にするために
本日は、クレストのサイン&ディスプレイ事業部のエキスパートディレクター、佐藤家司(以下、佐藤)に弊社代表の永井俊輔(以下、永井)がインタビュー形式で記事をお届けします。
永井:
本日は宜しくおねがいします!
佐藤:
宜しくおねがいします!
Contents
そもそもクレストで働くことになったきっかけは?
佐藤:
私はもともとクレストの外注先企業の印刷(出力)会社の1社に勤めておりました。
その時、私の当時の上司がクレストの営業を担当しており、そのサポートとしてクレストに初めて訪問する機会がありました。
それをきっかけにして、「この会社の担当を是非自分がしたい」ということを申し出て、クレストを担当する営業として働くことになりました。
そして、最初の顧客となるクレストの担当窓口は永井さんでした。
永井:
そうですね、私がまさにサイン&ディスプレイの営業を行っていた頃に、佐藤さんが出力会社の営業担当として取引がはじまりましたね。あの頃は本当にぐんぐん会社が成長しゆく最初のフェーズでしたが、パートナー企業としての佐藤さんの存在に本当に助けられました。
佐藤:
永井さんと仕事を始めて、すごく印象に残っていることがありまして、それは最初の打ち合わせでいきなり永井さんから
「メモを取らないんですか?」
と指摘されてしまったことです。
それからすぐにノートを買いに行ってメモを沢山とる習慣がつきました。
今はメモ魔なくらい、あらゆる情報をメモする日々です。
その節はありがとうございます。(笑)
外注先という立場から、当時のクレストをどう感じたのか?
佐藤:
この業界(サイン&ディスプレイ業界)は、大手企業の雄がいくつかあってそこがシェアをとっているような市場ではなく、昔からある古い小さな会社が沢山存在する市場です。昔からのつながりや紹介で顧客を維持したり増やしたりするスタイルの会社がほとんどです。ですが、当時からクレストは自ら新規の顧客をどんどん開拓してゆくというスタイルだったため、非常に頼もしかったです。
私達のサイン&ディスプレイ市場に限らず、この世の中の多くのレガシー企業かつ中小企業は、新規の顧客を積極的に獲得していこうとする方針が弱いと感じています。クレストにはそれが文化と仕組みとして成り立っていました。
一方で、永井さんからは新しい無茶な案件ばかり振ってくるので非常に大変でしたが(笑)
なので、このクレストさんと組んで成長してゆくことが、当時の私が勤務していた会社の業績をあげるためにもベストなことなのだろうと考え、より注力して一緒にビジネスを開拓していくこうと決めました。
その後、なぜクレストに転職しようと考えたのか?
佐藤:
広告マンとしてより高い経験値を積んでゆきたいと思ったためです。
当時の私は、プロジェクトをこなす能力は非常に高いと自負をしていましたが、自ら新規の顧客やプロジェクトを創出してゆく経験が不足していたため、今後の自分のキャリアとしてもクレストに行って働くことが最適な選択だろうと考えました。
ちょうどそう考えているタイミングで、永井さんから「そろそろどう?」とお声がけもあり、しばらく考えていましたが、決心がついて今に至ります。
2013年頃でしたね。
入社後のギャップはあったか?
佐藤:
実際、プロジェクトをこなす経験値はあった上にクレストのメンバーとも面識があったため、そう難しいことはないだろうという、少し余裕な気持ちを持って入社しました。
しかし、最初は本当に大変だったと今でもそう感じています。
特に最初の数ヶ月、入社してみて、全く戦う土俵がちがうことに気づきました。
入社したのがちょうど30歳頃であったので、30代最大の試練であったと言っても過言ではありません。
実際自分自身はプロジェクトを進めるマネジメント力は確かにありましたが、ビジネスが無いところから創出する力というものが本当に弱いということを改めて感じました。
そこで、私はこれまでの自信は一度捨て、努力に努力を重ねて、少しずつではありますがビジネスの創出というところにフォーカスして自己成長を遂げるために尽力しました。
更に自分自身に負荷を与えるために、これまでクレストが行っていた既存の得意領域の企業(主にアパレルメーカー)ではなく、そのほかの領域に対してターゲットを絞って営業戦略を立ててゆきました。
成長の方法は?
佐藤:
努力の結果、最初に営業して受注したクライアントは、宣言どおり、銀座の大手百貨店からの店内の広告の製作のプロジェクトでした。
その時に、気持ちがとても舞い上がったことを今でもよく覚えています。
これまでクレストは百貨店から直接仕事を受けるケースはなかったため、新しい領域で仕事がとれたこと、つまりこの会社自身が新たな一歩を踏み出すことに寄与できたことに本当に喜びを感じました。
エキスパートとしてのクレストでの働き方
佐藤:
現在はクレストの基本領域であるアパレルブランドの広告物の企画から製作までのプロジェクトを沢山進行させていながらも、駅構内の大きな造作物を作るプロジェクトを進めたり、東京芸術劇場の広告を作ったりなどというビックプロジェクトを社内で進めています。
クレストには、「エキスパート」というポジションがあります。新卒や中途で入社したとしても、業界未経験者のため、インサイドセールスを経てフィールドセールスの4〜7名単位で構成されるチームに配属されるのが通常のキャリアですが、私のような業界経験者かつプロジェクトを進行できるスキルが高い人間は、プロフェッショナルとしてより会社として重要度の高い顧客にフォーカスできるように優遇されていることが、非常に面白い組織構造だと思います。
私は「エキスパートディレクター」として、この会社にある最も難易度の高い仕事を進めている自負があります。
自分自身、労働時間に縛られて働くことは少し苦手なタイプですので、現在のコアタイム2時間のフレックス制は非常に助かっています。一方で自宅等でも自由に仕事ができすぎてしまうので、気づいたら働きすぎてしまうこともありますので気をつけながらやっています。
今の私にとっては「仕事が趣味」みたいなものなので、非常に楽しく仕事をさせて頂いていますね。
永井:
仕事が趣味って本当に言えるのって素晴らしいことですよね。
佐藤さんはちょくちょく名言が飛び出しますが、私が最も印象に残っている佐藤語録の中にこれがあります。
「仕事を通じて苦しみを乗り越えてきた友達が、人生で最大の友になる」
私自身も佐藤さんが2013年くらいにこれを言っていたことを思い出して、気づけば私の座右の銘になっていますね。
佐藤:
だから永井さんは一生の友達ですよ!
世界一かっこいい仕事にしたい
佐藤:
どんな仕事をやってるの?って人に聞かれたりするとき、私が印刷会社に勤めているときは自信を持って胸を張って語れなかったことが印象に残っています。
また、クレストに入社してしばらくは、仕事についてを聞かれたとしても「看板やウインドウディスプレイを作っているよ」と答え、あまり自分自身でもこれをかっこいい仕事だと思っていませんでした。
しかし、本気で仕事をしていると、ある時気持ちが一気に切り替わる瞬間が来ます。
今では、私はこのクレストの仕事を、そしてこのサイン&ディスプレイ業界の仕事を
「世界一かっこいい仕事」だと言い切れるくらいの気持ちを持てるようになりました。
だって、みんながテレビで見たり、メディアに取り上げられたりするものを、実際企画して提案しているのは僕なのですよ!
誰もが知っているイベントや何かのプロモーション、実は仕掛けたのは僕だって、これ以上自慢できることはありません。
クレストにはそういう難易度が高いけれどやり甲斐のある仕事が沢山あります。
これこそが、クレストの理念である「レガシーマーケットイノベーション」だと思います。
カッコいいと思われていなかったこの産業が、カッコいいと言われる産業に変革する。
この業界で働く職人さんや製作会社のすべての人達が、僕みたいな気持ちを持てるようになるためにも、私達クレストがどんどん成長して世の中に出ていかなければなりませんね。
この先の未来、リアル店舗の広告はどう変わるか?
佐藤:
私達のリアル店舗でのウインドウディスプレイやイベントなどは、無くなることは無いと考えています。
インターネットはあくまでも現実世界のものを、効率よく、便利にしてゆくものであり、インターネットの世界の中に、リアル世界でかっこ良いとされるものを全て置けるか、となるとそれは疑問に思います。
例えば、ナイアガラの滝はリアル世界のもので、あの迫力はリアル世界にあるものであるからこそ、撮影されて動画などのデジタルコンテンツになって、インターネットの力によって拡散されてゆく。多くのものが、こういうプロセスで拡散してゆきます。
インスタグラマーが流行っているのも、全く同じで、リアル世界にあるコンテンツが、インターネットを通じて拡散してゆくだけのことです。
インターネットの中には生み出すことの出来ないゼロイチを、このリアル世界で生み出すことが、今使命だと感じていることです。
同時に、そうやってこのリアル世界というレガシーを守り抜くことが、
この業界で働く職人さんや製作会社の人たちの職も守ることに繋がります。
この業界で働く皆様にメッセージをください!
佐藤:
クレストでできない仕事はまだまだ沢山あるので、この業界で働く皆様の叡智を集めなければ、私達の成長はありません。
是非このサイン&ディスプレイ業界を盛り上げてゆくために、この業界で働くプロフェッショナルたちにも力を貸していただきたいと思います。
皆様が持っている知識経験を今よりも大きなビジネスにする力を私達は持っています。共に成長できる環境がここには必ずあります。
お客様に対してメッセージをお願いします。
佐藤:
困ったことがあれば何でも僕に言ってください。
いかなることでも、必ず実現します!!
永井:
今日はどうもありがとうございました!
素晴らしき未来を、明るいこの業界を作り上げて参りましょう!