RETAIL TECH 2019.06.27

VMDを視認数と売上から1ヶ月単位で振り返ってみる 

これまでグラフを週次で確認した内容をお届けしてきましたが、今回は1ヶ月単位で表したグラフから見えてきたことをお届けいたします。

 

下のグラフは5月20日(月)から6月16日(日)までの期間のアパレルの店頭VPの『視認数』とアパレル部門の『売上』を表したグラフです。

※6月17日(月)の数字が入っていますが、計測途中の数字なので16日以前を見て頂けるようお願いします。

今回はのグラフに以下の週ごとの区切りを入れてみました。
グレーアウトしている部分は土日となります。

 

※『21W』と書かれた数字は弊社インナチュラルでの週表記になります。

ここからはこのグラフからどのようなことを読みとったのか簡単にご紹介いたします。

 

 ①平日の視認数はどれくらいの数値を推移しているのか

平日の視認数(ピンクの線)を曜日ごとに見たときに、できる限り近い数字が集まっている箇所に線を引いてみます。すると、この期間の平日は300から500の間を推移していることがわかります。もっと長い期間で見てみれば推移の範囲をより絞ることもできると思います。

ここで気になるのは、休日並みに数値が高い日が2日間もある『23W』の週です。

 ②気になるところを確かめる 

『23W』週は消費者から関心の高いVMDだったのだろうか?

 

店頭VPの視認数が上がる理由として考えられる要素として1番先に考えられるのは店舗前の交通量です。

店舗前の交通量が普段よりも多かったため、店頭VPの視認数が伸びたのだろうと予想します。

『23W』週の他の平日と比較すると交通量が多いことがわかります。

このことから店舗前交通量が多い分、視認数が上がっていると判断できます。

 

ただ、『23W』週の中では多い方ですが、前週や翌週と比較すると飛び抜けて多いわけではありません。ディスプレイの関心度が高かったかどうかを判断するには『視認率』を確認していきます。

 

下の表は曜日ごとの視認率(視認率=視認数÷店舗前交通量)を出しています。

視認数の高い3日、5日は他の日と比較しても視認率が高いことがわかります。

6日については視認数は飛び抜けて高いわけではないですが、視認率は3日の次に高い数値です。このことから『23W』週のVMDは非常に関心を持っていただいたことがわかります。

 

 施策との照らし合わせ 

『23W』週のVMDの施策がどのような内容だったのかを照らし合わせます。

後に担当者へ確認したところ、実はこの週は普段と商品展開を変更し、実験的に行った週だったことがわかりました。

この週では、同じ館内に出店をされているファッションブランド様が店頭で展開しているトルソーやテーブルでの商品や組み合わせを元に、市場で評価されやすいであろう展開を実施しました。

その結果が『視認数』と『視認率』の動きに現れていたということです。

 

ちなみに、翌週の『24W』については日頃からインナチュラルをご愛顧いただいているお客様(常連のお客様向け)へ向けた商品展開を実施した週でした。

そのため、売上は他の週と比較してもさほど変化がないにもかかわらず、視認数、視認率共に低い結果が出ています。これは仮説になりますが、視認率が低い理由として常連のお客様は目的を持って入店されるためだと予想しています。

更に深いデータにご興味を持っていただけたのであれば、まずは弊社が公開しているインナチュラルのリアルタイムデータをもとに確認をしてみていただけると幸いです。

サイン&ディスプレイ製品に関するお問い合わせ リテールテック製品に関するお問い合わせ

サイン&ディスプレイ製品に関するお問い合わせ

リテールテック製品に関するお問い合わせ