LMI Group NEWS 2018.01.31

プリウスの値段が1500万円もする理由

弊社阿部がシンガポールについてのブログ第一弾を投稿しましたが、
ご覧いただけましたでしょうか。
事業部長の峯からの視点もお届けします。

シンガポールドリーム

結論から言ってしまうと、
「権利の国である」
という一言に尽きます。
一例として、日本では乗り出し400万円程のプリウスが、
シンガポールでは同じ仕様でも1500万円程掛かってしまいます。
なぜか。
それは、自動車に乗る権利を国から買わないといけないためです。
まるで某Wiiゲームの購入権利のように厳しい制約があります。

では、どうしてそんなに高い金額設定にする必要があるのか。
ここにシンガポールの国としての意識が表れています。
前提として、シンガポールは東京都と同じくらいの広さしかない小さな島国です。
そこに約560万人が住んでいます。(東京は1300万人)
東京が異常に多いため以外と少ないように感じますが、世界的にもかなりの人口密度です。
そんな中で無制限に自家用車が走ると、他の新興国のように大渋滞が発生することが想像に難くありません。
実際に軽微な渋滞が発生しているだけで、スムーズな交通が実現していました。
更に自家用車を嗜好品と位置付けた代替え品として、
公共交通機関及びタクシーの料金を日本の三分の一程という安価に設定しています。

国への信用残高があると、現金の価値が高い

話は脱線します。
私の趣味である決済領域の話です。
電子的決済普及の観点から日本と比較すると、日本の40%に対してシンガポールは60%と大きな差が無く、現金決済のみも多く見受けられました。
これは、シンガポールという国の信用が高く、紙幣にも信用があるためとの印象を受けました。
そういった面では日本と近い国と言えます。

また、非接触決済分野ではマスターカードコンタクトレスを中心に、ビザペイウェーブなどの世界基準企画が広く普及していました。
日本独自のクイックペイやIDといったフェリカは当然サポートされていませんでした。
同じ島国でも未来の決済については、日本が遅れているようです。

さて、こういった施策により、日常生活に支障が出ないように対処しながら、
シンガポールは道路事情をコントロールしています。
これはほんの一例ですが、その他の税金を安価に設定したりと、
全てはビジネスを活性化させるため、国を挙げてあらゆる分野に投資をしていることが分かります。

だからこそ世界中の企業がこぞってシンガポール進出を狙うワケです。
私のブログでは語り尽くせないほどの魅力がある国です。

仕事はある。勝てるのか?

それでは、我々のサイン・ディスプレイという観点からはどうでしょうか。
多分に漏れず自動車と同様厳しい規制があり、計画的な運用が求められています。

看板を設置する資格
看板を設置する権利
設置できる内容の規制
関係省庁への申請
etc

このように無計画な看板の設置は許されておらず、
非常に統制感のある町並みを見ることができます。
それが美しいと言われる町並みを演出しているのかもしれません。
だからこそ信頼の置ける業者選定が極めて重要な要素となっています。

簡単ではありますが、
権利と義務が信用の上、絶妙なバランスで成り立っている国。
それがシンガポールでした。

食べ物も美味しい。
夜でも安全。
街もキレイ。
お酒や自動車など嗜好品が高い。

。。
。。。
。。。。

クルマも趣味の私には辛い国ですね!

冗談はさておき、ビザの発行も難しいですが、日本人でも違和感なく住める国であると言えます。
ただし、郷に入れば郷に従えとも言うように、シンガポールという国を理解した上で
ビジネスを始めないと難しい結果になるでしょう。
その見極めは現地とのリレーションによって、十分に担保できると確信が持てました。

我々はまもなくシンガポール市場へ参入する見込みです。
シンガポールへ進出している企業様。
シンガポールへ進出予定の企業様。

我々は現地での日本語対応と合わせて、日本で打合せをして、日本のクオリティでビジネスをしてみようと考えています。

もしポーターの言う所のコストリーダーシップ戦略で戦うということであれば、中国を始めとするコンペティターに優位性が無く敗退するでしょう。
クレストにしか提供できないバリューとはなんだと自問した時に、自明のことながら差別化戦略であると結論しています。

もしご検討されているブログ閲覧者の方がいらっしゃったら、お気軽に営業担当までご連絡ください。

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