未分類 2017.10.09

RGBの色調をそのまま活かせる?!最新オフセット印刷

Sales Division3の奈良です。
今回は印刷における「色」をテーマに、
より鮮やかな色調の印刷物大量安価に制作するための印刷技術をご紹介します。
「百聞は一見に如かず」と言いますが、
私たちがモノを評価する上で圧倒的に頼りにしている感覚は視覚です。
視覚情報は五感で得られる情報の87%を占めるとも言われるほどです。
ブランドイメージ・製品の価値をもれなく伝えるためには、
色というデザイン要素が大きな力を持つことになります。
だからこそ、最新のテレビやスマートフォンの画像・映像のような鮮明さ鮮やかさを印刷物にも。
印刷技術も日々進化を遂げているわけです。
紙への印刷における色の課題とその解決策をご紹介します。

印刷における色の課題

「モニタ上で仕上げたデータは完璧なのに、印刷したら色がくすんでる?」

こんなことがなぜ起こるのか。
それは色の作り方がそれぞれ違うからです。

□ RGBをCMYKで100%表現するのは不可能

こちらの画像をご覧ください。
左がPCやTVのモニタで見たいわゆる「RGB」画像、右が一般的な印刷物で見た「CMYK」画像です。
右の画像が若干くすんでいるのがお分かりになるかと思います。

CMYKでは表現できない色彩領域がある

原則的に、印刷物はそれ自体が発光しないので、CMYK(減法混合)が採用されます。
実はこの4色の組み合わせでは表現できない色領域があります。
まずは簡単に、基本的な部分を。

■ RGBとは

Red=赤、Green=緑、Blue=青の三つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の一種。

RGBは、光の三原色です。PCやTVのモニタ、照明など、加法混合という方法で色を作る際に使用される考え方です。このRGBを全て合成すると白色の光となり、色を重ねてもくすみ(色の沈み)は生まれません。

■CMYKとは
Cyan=シアン、Magenta=マゼンタ、Yellow=イエローの三色、そしてKey plate=キープレート(≒黒、墨)から頭文字1文字ずつとったもの。
印刷などで使用される基本の色となり、減法混合という方法で色を作る際に使用される考え方です。このCMYを全て混ぜると黒に近づき、色を重ねるとくすみ(色の沈み)が生まれます。絵の具を混ぜると、どんどん色が汚くなるのと同じです。この特徴から『減法混合・減法混色』と呼ばれます。
プロセスカラーとも呼ばれ、通常のカラー印刷の多くがこの4色で印刷されます。

PCでデザインをしたり、デジカメで写真を撮影すると、データはRGBで表現されていますが、それをオフセット印刷する場合、通常はCMYKに変換する必要があります。
ここで、CMYKでは表現しきれない色領域が出てきます。

カラースペース(色調領域)に関して

カラースペースRGBとCMYKでは、再現できる色の領域(色空間・カラースペース)が異なります。右図から、RGBでは再現可能であってもCMYKでは再現できない領域があることがわかります。そのためRGBで作成されたデータを印刷すると、再現できない領域が別の色(CMYKでの近似色)に置き換えられ、全体的にくすんだ色味に仕上がります。
つまり、一般の印刷ではモニタ上で見る画像(RGB)を100%表現することができないわけです。

対策方法はある!

実はこの印刷における色の問題を解決する方法はいくつか存在します。

□特色インキを用いる
□OrangeとGreenの2色を追加した6色印刷を行う

CMYKで補いきれない色領域を再現する方法に上記の方法が挙げられます。
予め調合されたインキ(特色)を使用する印刷のことを特色印刷と呼びます(蛍光色やメタリックカラーなども含まれます)が、この印刷方法であればほぼRGBの再現が可能です。
また、4色に色を追加した印刷方法も存在します。

しかし、、

「大量に」「安価」に作りたい

これを叶える方法があればもっと良いではありませんか。

そもそも、CMYKだけでRGBを再現できてしまえば話が早いのではないでしょうか?
そんなことができるのか。
できます。

RGBを再現するCMYKの登場

ようやく本題ですが、実はCMYKでの印刷自体が進化を遂げております。
広い色域を持つインキをさらに改良し続け、CMYKのみでRGBの鮮やかさを再現できる
オフセット印刷が登場したのです。

こちらのオフセット印刷を利用すれば、特色印刷も多色印刷も必要なし!
大ロットの印刷における色問題を解決する救世主になるのでは。

詳しくはクレスト営業までお問い合わせください。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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