DISPLAY 2017.02.15
ファブリックコルトン -もうコルトンに施工費は要らない-
弊社のブログをご覧いただいているお客様方の中には、毎シーズンのイメージや商品のビジュアルを店舗で掲出されている企業も多いかと思います。
ポスターなどの紙媒体や、コルトンを掲出している方、壁面にシートを貼っている方。
特に、今回はこのコルトンに施工費用を継続的にかけていらっしゃる方々に対しては朗報です。
今回は、布地のメディアを使ったコルトン 「ファブリックコルトン」 を皆様にご紹介させていただきたいと思います。
Contents
そもそも「コルトン」とは?
私自身、サイン&ディスプレイ業界に入る前は当然コルトンというものを知りませんでした。そしてサイン&ディスプレイ業界には業界の教科書的なものは存在せず、全ての企業が社内外でのOJTによって学習していくモデルであると想定しています。よって、ほとんどが伝聞であり、数十年前からコルトンと言われていたものの意味も多少その中で変化してきているのだと思います。
私達クレストの認識では、
内照式の看板等に使用し、アクリル板とアクリル板で挟み込む仕様のフレームのこと
:「コルトンフレーム」
上記内照式の看板等に使用する合成素材フィルムのこと
:「コルトンフィルム」
と呼んでいます。
会社さまによっては、コルトンフィルムはアクリルとアクリルで挟み込むものだけを刺さずに光ればなんでもコルトンと呼ぶ会社など、いろいろと差異がありますが、当ブログではクレストがスタンダードということでお話を進めさせてください。
以下の写真のようなものが、コルトンです。
「ファブリックコルトン」とは
ファブリックコルトンとは、つまり「布」のコルトンです。
中に光源があり、出力したメディアを後ろから照らすことで明るく掲出することができる「コルトン」。
その素材を布地にしたのが「ファブリックコルトン」です。
この仕様、海外では日本と比べて導入されている割合が高く、最近は日本でも海外ブランド様を中心に見かけることが多くなってきました。
日本は土地が狭く、1ブランドが全国展開していたとしても店舗数はある程度の数値を上限としており、施工に慣れた弊社では、お客様の店舗数に応じて全国同日で施工職人を手配することは容易ですが、例えばアメリカや中国であればそう簡単にはいきません。
「海外では日本と比べて導入されている割合が高く」と記述した理由がここにあり、つまり施工の職人を入れること無くある程度の大きさのコルトンのビジュアルを入れ替えることができるのです。
掲出方法は、出力された布メディアの四方に特殊なシリコンゴムを縫い付け、それを専用のフレームの溝に押し込むことで固定しています。
フレームの組み立ては弊社スタッフで行うため、初回のイニシャルコストがかかりますが2回目移行の入れ替えであればある程度の大きさであればスタッフの方々でも簡単にビジュアル交換ができるため、うまくいけば施工費ゼロを実現することが可能です。
フレーム組み立てからビジュアルの差し込みまでを以下の動画で確認してみましょう。
ファブリックコルトンのメリット
前述の通りファブリックコルトンの最大のメリットは、何と言っても「大きなサイズでもスタッフの方で交換が可能」な点です。
挟み込み式のコルトンフィルムをであれば、小さなサイズであればスタッフたちで変えられる場合もありますが、例えば1,000mm×1,000mmほどのサイズを想像して頂きながら以下の表を見て頂けると、バックライトによる透過性があり、なおかつ職人作業が不要であるものはこのファブリックコルトンのみになります。
念のため以下に他製品との比較に関する説明も記載致します。
メタリーシートvs ファブリックコルトン
こちらは施工費が不要な商品同士の比較ですが、メタリーシート(クレストでも取扱あります!)はこちらの通り内照式にはできないため、圧倒的にファブリックコルトンのほうが優位性が有ると思われます。
関連記事:ビジュアル変更の味方/メタリーシートとマグネットシート
挟み込み式コルトン vs ファブリックコルトン
挟み込み式コルトンは、PETボトルと同じ原料で作られた素材で、化粧品メーカー様やアパレルメーカー様など、日本で最もよく見かけます。アクリルとアクリルの間に挟み込んで掲出します。B1程度ぐらいまでは店舗スタッフの方で交換されている場合も多いかと思いますが、交換の際に一度アクリルを外さなければならないため、B1より大きいサイズになるとアクリルが大きくて重いため、スタッフの方での交換は困難になります。
一方で、ファブリックコルトンであれば大きさは2,000mm×2,000mmであってもスタッフの方々だけで交換が可能です。
乳半塩ビタック(透明塩ビタック) vs ファブリックコルトン
乳半塩ビタックとは、アクリル板に直接貼っているタイプのコルトンです。
糊付きのシートを貼るので職人でないと交換が難しく、また、材料幅が1300mm程度のため、それを超えるサイズで掲出する場合は、分割線が出てしまいます。
一方で、ファブリックコルトンであればこちらも職人は不要かつ、分割線の心配も不要です。
FFシート vs ファブリックコルトン
看板の板面として使用されることが多い素材です。幅5mまで、分割なしで掲出することができますが、交換には職人の手が必須です。
一方で、ファブリックコルトンであれば、、、もう言うまでもありません。
ファブリックコルトンは、布の四方に縫い付けたシリコンゴムを専用フレームの溝に押し込むだけなので、交換がとっても簡単です。
これまでは職人の手が必要だった幅が1000mmを超えるような大きなサイズでも、店舗スタッフの方で簡単に交換できてしまいます。
Apple STOREもファブリックコルトンを採用
これは弊社での事例ではありませんが、Apple Storeの壁面のコルトンも全てこのファブリックコルトンになっていました。(下記掲載写真 2018年12月現在)
また、先日ドコモショップに訪問した際のiPhone7のビジュアルもこのファブリックコルトンになっていることを自らの目で確認しました。
クレストでは、ファブリックコルトン専用のフレームの取り付けも行っておりますので、導入の際には、フレームの設置から対応させていただきます。
新規出店の際や既存店の改装の際などにコルトンの掲出を考えてらっしゃるお客様は、
弊社クレスト(tel:050-1748-9953)までお気軽にご連絡くださいませ。