CEO 2016.05.22

社長Blog Vol1:Legacy Market Innovation

株式会社クレスト代表取締役社長の永井俊輔で御座います。
今年(2016年)の3月1日から代表取締役社長を拝命することとなり、お手紙又はメールにてお客様並びに多くのパートナー企業様にご連絡をさせて頂きましたが、僭越ながらこのような形で自社のBlogにてご挨拶させて頂くのは初めてとなりますので、文頭にて簡単では御座いますがご挨拶とさせて頂きます。
本日より、私がクレストのトップとして考えていることを少しずつお話できたらと思います。

経営理念:LEGACY MARKET INNOVATION

私たちクレストは、レガシーな市場にイノベーションを起こします。古き良き市場の歴史を重んじながら、アイデアとテクノロジーの力で、人と社会に変革をもたらします。

ロゴの下部にLMIの文字を入れました

 クレストは全社員がこのLEGACY MARKET INNOVATIONという経営理念を元に日々の業務に対応しています。
 現在は主軸として、B2B向けのサイン&ディスプレイ事業、そしてB2C向けの他店舗展開をしているインナチュラル事業という2事業を起点にしています。
よく取引先の方々からは、この2事業のシナジーはあるのか?または何故この2事業を選択しているのか?という質問をよく聞かれるので、これに対する私の考え方を述べておきます。
 日々世界ではテクノロジーを中心として多くの新しいビジネスが毎日何千何万と生まれています。一方で、旧態依然のまま成長が止まってしまう業界も多くあることでしょう。(旧態依然で、テクノロジー化が進んでいない業界を「LEGACY MARKET」と読んでいます。)LEGACY MARKETは、いずれ最先端のテクノロジー集団が突然現れ、これまでのビジネスモデルの慣習を一気にガラリと変えられてしまう、というリスクに常にさらされています。
例えば、TESLAは彗星のごとく現れ世界中で電気自動車の標準を作りました。Amazonの登場で売上を落とした店も多いでしょう。ファッションブランドもレガシーなビジネスから脱却しよう、ECサイトでの売上獲得に全力で邁進しています。Monotaroも街の材料屋さんの仕事をリプレイスさせました。freeeも会計業界の固定概念を変えています。
 このようにテクノロジーとLEGACYビジネスの融合は大きな可能性を秘めながらも、他方LEGACY市場の既存プレイヤーにとってはとても大きなリスクです。つまり、既存プレイヤーも自らが変革しなければならないのです。
5年前は8人でフルメンバー。

 私達クレストが現在参入している2つの市場は、いずれもLEGACY MARKETであるのは言うまでもありません。この市場も常に代替え品の脅威にさらされ、あっという間にリプレイスされる日が来ます。

だからこそ、クレストの辿る戦略は以下のフローです。

1)まずはその市場に既存のビジネスモデルのプレーヤーとして参入し、CRMやマーケティングなどのバックサイドの効率を圧倒的に高めるITソリューションを活用しながら、ドライブをかけて成長し、自社のポジションを築きます。

2)業界そのものを導く立場になりながら、業界を牽引するリーダーとして、代替え品の脅威ではない、ニュースタンダードを生み出し、市場内に普及させることを行います。

3)競争から共創へ。既存プレイヤーの排除はできるかぎりせず、市場内部での統廃合を検討しながら、業界人たちへの教育等を行い、LEGACY業界の人材のボトムアップを目指します。
これこそが我々が今後目指すLEGACY MARKET INNOVATIONです。

あらゆる業界の価値向上を目指して

 
 LEGACY MARKET INNOVATIONの先には、業界の価値向上というビジョンがあります。
 少なくともクレストが参入しているこの2つの市場は、今後何十倍にも成長し、明るい未来が待っていると言われるような市場ではありません。ビジネスの成功はまずは市場の選定が最重要であると言う方も多いと思いますが、LEGACY MARKETにも、多くの既存プレーヤーがいて、そのプレイヤーが日々切磋琢磨しながら鎬を削っています。プレイヤーにも家族が居て、生活があります。ある日突然テクノロジー系企業にリプレイスされました。全て海外生産に変わったのでもう仕事がありません、こういう時代が来た時に、ああそうですか、で終われないのです。
我々クレストの参入によって既存事業モデルが革新的に再定義され、結果としてその業界そのもののバリュー、社会的認知度が上昇することができれば私達のその業界でのビジョンは達成されたといえます。
いずれこのLEGACY MARKET INNOVATORであるクレストが、様々な市場のプレイヤーから声をかけて頂ける、そんなイノベーティブな企業を作ることこそが、私が人生をクレストに賭ける所以です。
 2015年1月に策定した社内の中期経営計画書には、「本中計の位置づけ▶現在の2事業においてLegacy Market Innovationを実現し、他のLegacy業界へ参入するための肩慣らし期間」と、記載しました(社外向けなのでビッグマウスですがお許しを)。
 肩慣らし期間にしては苦戦してはおりますが、良い肩に仕上げられるよう社員一同日々奮闘しております。
 というわけで、今後も更なる新たな市場への参入を検討は既存事業の成長と同時進行で進めて参ります。来年には社内LMI(Legacy Market Innovation)制度というものを設け、社員たちに新たなLegacy市場への参入をするチャンスを与えることも検討しています。
世界は必ず変えられる。
他の企業と少し違った切り口かもしれませんが、クレストはこういう手順で世界を変えて参ります。
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