RETAIL TECH 2021.04.26
店舗施策までのスピードを加速させるOODAとは?
ビジネスで頻繁に活用されている“PDCA”。
どの業務においてもPlan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)をもとに行動している方が多いのではないでしょうか。
しかし、市場や顧客行動の変化が激しい今の時代、“OODA”というメソッドが様々な業界で注目を浴びています。
すでにOODAについて知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、改めてOODAの概要と、店舗分析ツールを使ってどうOODAを取り組むかについてご紹介いたします。
リテールマーケにご興味がある方はぜひ参考にしていただければと思います。
前回の記事:「活用できない!」をなくす。店舗分析ツールを導入後のサポート内容についてご紹介
OODAとは
OODAとは、
Observe(観察)
Orient(状況判断)
Decide(意思決定)
Act(行動)
それぞれの頭文字をとったループのことを指します。
もともとは、航空戦に挑むパイロットのための戦術として活用され、今では様々なビジネスシーンで応用されております。
4つの行動から成り立つことはPDCAと同様ですが、一体なにが違うのか解説いたします。
PDCAとの違い
簡単に説明をすると、OODAの方がより現場向きのビジネスメソッドと言えます。
状況が変わることが当たり前な戦場で生まれた法則なだけに、臨機応変な対応が求められる現場に適用しやすいと言われています。
先ほどもお伝えした通り、今のリテール業界は変化が激しいため、日々現場の状況を理解することが求められています。
そのため、会議室で計画を練る前に、まずは現場理解から始めることが最適だと考えられております。
計測ツールを活用してOODAを実践する方法
従来、計測ツールでデータ分析を行いながらPDCAを回す方法をご紹介してきました。
OODAの場合でも、計測ツールを活用して実行することが可能です。
では、具体的にどのように活用すればいいか解説していきます。
計測ツールを設置(Observe)
まずは店舗状況を可視化するために、店舗内に計測ツールを設置してデータに起こします。
以下の画像は、店舗前交通量から購買数まで、店舗状況を理解するために必要な情報を表したファネルです。
店舗状況の可視化のために得たい情報に合わせて、計測ツールを導入してデータ化します。
データの確認(Orient)
次に、計測ツールで得た数値をデータ上で確認します。
クレストのリテールテックチームでは、どの担当者の方にでも見やすいと思えるようなシンプルなダッシュボードを提供しておりますので、データ分析に自信がない方でも安心して活用いただければと思います。
参考までに、リテールテックチームが提供しているダッシュボードのサンプル版をご紹介いたします。
以下のグラフは、店舗前に人が何人通ったかを表す店舗前交通量と、入店率(入店数÷店舗前交通量)を視覚化したものです。
分析をもとに意思決定(Decide)
データから得られた情報をもとに、どのような施策を行えばいいか判断を下します。
できるだけ施策の候補を細かく出すことで、何が一番効果があるのか判断しやすくなります。
施策を実行する(Act)
上記で出した施策候補を順に行い、結果的に良くなったか改めてデータで確認します。
ここでは、施策を変えたタイミングで数値に変化が表れるか、注意してデータを見ることが重要です。
まとめ
ひと昔前までは何事も計画を立てることが最重要とされていましたが、前例があてにならないほど変化が激しい今、まずは状況把握からスタートすることが近道とされています。
そのため、OODAはPDCAよりも速いサイクルを回すことができるメソッドとして、多くの企業で取り入れられています。
計測ツールを取り入れる場合も、わかっている情報が少ない状態で仮説を立てるよりも、できるところから計測をスタートさせたほうが、より時間を無駄にせずに効果検証を行えると考えられます。
しかし、OODAやPDCAの型に当てはめすぎず、「できるだけ速く店舗改善を行うためには、自社ではどういうプロセスで進むべきか」を考えることができれば、各店舗にとって最善の戦略を組むことができるようになるかと思います。
弊社では、店舗改善を行いたい企業様向けに、1対1の相談会も行っているため、ご興味がある方はお気軽にお申込みください。

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