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社長Blog Vol.3:Googleが教えてくれた、リアル店舗の価値と未来

Google Art, Copy & Code をご存知だろうか。

"Art, Copy & Code is a Google initiative created to explore new ways in which technology can help build brands in a digital world. We develop campaigns and experiences that we hope people will love, remember and share."
「テクノロジーがデジタル世界でブランドを構築するための新しい方法を模索するために作成されたGoogleの取り組みです。 私たちは、人々が愛し、覚え、共有することを願っているキャンペーンや経験を開発しています。」by Google

この取り組みの一貫で、
WINDOW WONDER LAND
https://windowwonderland.withgoogle.com/ というものが生まれた。



我々クレストもここに着目し、こちらのブログ記事[N.Y.のウィンドウアートを、いつでもどこでも。]で取り上げている。

各社の売上高EC比率が上昇し、リアル店舗への投資額が減少傾向に

 ファッションブランドにおいて、購買のEC化に対して成功している企業の噂が多く耳に入るようになってきた。日本で売上上位にあるファッション系企業の中にも、EC売上比率が10%を超えるようになってきた、という事例もあるようだ。企業は成長分野への投資を行うのが一般的であり、このような状況においてはリアル店舗への投資比率が下がる傾向にあるのは言うまでもない。

 これまでも、ショーウインドウディスプレイ(以下WD)やリアル店舗の店内広告のROIはあるのか、という議論は数多くなされていた。WDに対して批判的であったり、コスト削減が始まる局面においては真っ先に削減されてしまう部分であったりといった国やブランドも少なくはない。


 
一方で米国ニューヨークの五番街では、売上がどんなに落ちる中でも、あるいはデジタル広告への投資が増加する中でも、WDに対する位置づけは高いと言われている。このことから、商品やストアデザインで魅せるWDは、ブランドが発信するファッションという世界観への“入り口"という位置づけだと私は考えている。
 WEBマーケティング目線で言えば、これまでそのブランドを認知していなかった人が、店舗の前を通った時にたった数秒間目に入るだけのWDによってブランドに興味を惹かれれば、そのわずかな時間でブランドの世界観を伝えることができたと言えるだろう。
 その場で来店してもらうことも重要であるが、WDの認知によって人々の心理にブランドの価値や位置づけを伝えることも大きな鍵となる。世の中の広告市場がデジタルの方向にシフトしつつある状況で、この広告投資の振り子をあえてデジタルとは反対の方向に振ってみてはどうか。


リアル店舗とデジタルマーケティングへの投資に対する考え

 私は、リアル店舗運営会社、リアル店舗のディスプレイのデザイン会社、その施工を行う会社、そしてデジタルマーケティング会社を経営をしているという、やや特殊な経営者である。

 WDのデザインに関わる一人の業界人として、今回のGoogleのWINDOW WONDER LAND の取り組みには心から感激している。
 デジタルマーケティングという視点から見ると、WDはWEB上のディスプレイ広告と何ら変わらない、ユーザーにリーチするチャネルの1つに過ぎない。マーケティングツールで配信先のチャネルの選択をリアル店舗のWDにするか、Google Display Networkにするか、という程度の違いであろう。


 
しかしながら、Display NetworkとWD(もしくはVMD)では掲出されるまでの工程が桁外れに異なる。VMDでは、依頼を受けたデザイナーは、ブランドそのものやプロモーション対象となる商品を徹底的に理解し、それをどう3D の世界で表現するか考える。デザインが大まかに決定した後は、細かな材料選び、アーティストを起用するのであれば彼らとの緻密な打ち合わせ、製作、そして閉店後〜開店前までに必ず施工を終わらせるための段取りなど、Display Networkとは桁外れの時間とアーティスティックな頭脳が必要とされる。


リアル店舗への投資が減少するのは時流として回避できないのか?

 VMDが遅れを取る要因の極めつけは、ROIの計測が難しいという点である。これに関して私は、ESASYという弊社製品によって、ROIの計測が可能になる世界を作ろうとしている。この「WDのROI計測」つまり「インストアマーケティング」という言葉の知名度もまだまだ低く、営業を通じてこの重要性を普及させるには時間がかかりそうだ。

 冒頭の話に戻るが、EC販売の比率が年々上昇する中、企業はこういったWDへの投資に懐疑的になってしまうのは避けられない時代の流れである、と思う人も少なくないだろう。しかしながら、今回のGoogleの取り組みは、このWDを「アート」とすることで、WDの価値を人々に再認識させる。これが、私が大いに感激した理由である。


リアル店舗の価値向上

 デジタルマーケティング業界と、リアル店舗のWDデザイン・施工を行うという2つの領域をカバーする私は、企業のデジタル広告への投資額の増加とともにリアル店舗のWDに対する投資額が減少していく様を、両事業を通して日々感じ取っている。時には、リアル店舗への投資額はどこまで下がってしまうのだろうかと不安になることもある一方で、リアル店舗のWD価値をどう高めるか、その価値をどう世の中に伝えるかを常に念頭に置き、「業界の価値向上」に対して日々邁進してもいる。


 
Googleの今回の取り組みは、この「リアル店舗の価値向上」に大きく貢献した一手であるだけでなく、私を含めたリアル店舗に関する事業領域で切磋琢磨している全ての人に、改めて価値を与えてくれるものであると感じている。


株式会社クレスト
代表取締役社長 永井俊輔


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